“上手くなる”には訳がある

 

From 長田 真毅

今日は、いつもと趣を変えて
僕の高校時代の話です。

ふと昔を思い出したので
書いてみることにしました。

今回の話は、
僕の中で大事な経験則として
今でも胸に刻まれています。

 

部員3人の部活

僕は中学生の時は
3年間陸上部でした。

今の体形からは
考えられないですが(笑)、
当時は100M、200M、
たまに400Mを走っていました。

足の速さも、まあそこそこ。

県大会の予選くらいは
出れるくらいの速さでした。

市内大会は毎年表彰台に登れるくらい。
※1位でないのがミソです(笑)

部員数も中学時代はとても多くて、
男女1年から3年まで併せて100名以上。

先生がとても良い先生だったので、
市内大会はV10くらいまで
連続で総合優勝を続けていました。

そんな中で、僕は仲間にも恵まれ
リレーのメンバーにも
選ばれたりしていました。
リレーはめっちゃ楽しかった。

そして、中学を卒業。
進学した高校でも特に何も考えず、
そのまま陸上部に入りました。

球技が苦手で他の部活に
入る自信がなかったのと、

文科系の部活に入るという
大胆な選択肢もできないほど
気が小さかったからです(笑)

しかし、入ってみてビックリ!

なんと、僕の入った高校は
陸上部の短距離は出来たばっかり。

先輩は2年生の2人(男一人、女一人)
しかいない部活だったのです、、、

 

なにはともあれ、楽しい高校生活

その高校に進学したのは中学では自分だけ。友達も1から作り直しでした。

人数は少ないものの、
先輩はなかなかの実力者で
陸上競技は個人種目ということもあり、

時に苦しく、
時に楽しく、
部活動(+高校生活)は進んでいきました。

私立だったので、
顧問の先生が実業団にいたくらいの
プロ(長距離)であったこと、

また顧問の奥さんも結婚前は
実業団の短距離部門の選手として
活躍しており、

ほぼ毎日コーチとして
指導してくれたのも大きかったです。

順調に記録も
少しずつですが
伸びていきました。

ただ、人数が少なくて
はじめて「リレーに出れない」という
経験をしたときは、

とても寂しかったのを覚えています。

そんな部活動でしたが、
高校1年目が終わろうとしていたある日、
顧問からある指令が出ます。

 

1週間の武者修行

杜の都、仙台

「お前ら、春休みの1週間
俺の母校に行って、武者修行をしてこい!」

そんな指令が
僕と先輩(男の方)にくだります。

顧問の母校は宮城県の実力校。
色々なスポーツで有名選手を
バンバン輩出している学校です。

学校に
・400Mトラック
・野球場
・合宿施設
などがある(すごくないですか?)
本当のスポーツ校です。

部活の夏合宿とかで
顔見知りの仲間と
一定期間を過ごしたことは
ありますが、

先輩とたった二人で、
しかも行ったことがないところで、
知らない人たちのなかに
放り込まれるなんて、
本当に不安でしかありませんでした。

そして僕と先輩は
武者修行という名の合宿に向かいます。

 

ビックリが連続の合宿

合宿では嫌になるほど沢山ご飯を食べさせられました…

行く前は不安ばかりでしたが、
着いた先の陸上部員のみんなは
温かく僕たちを迎えてくれました。

そのおかげで一気に打ち解けて、
大変良くしてもらえました。

ただ、練習となるとやはり実力校。

毎日の練習はとてもハードで、
みんなレベルが高かったです。

ビッシビシと先生から、
そして合宿先の先輩から厳しく指導が入ります。
辛いですが、毎日が新しい発見でした。

毎日ヘトヘトになりながら
練習メニューをこなすんですが、

その合宿には
春に入学予定の中学生も来ていて
一緒に練習をしていました。

でも、その中学生たちがめっちゃ速い!
(まあその子たちは全国大会に出ていたので、
早いのは当たり前なんですが…)

ハイレベルな練習にも
ビックリでしたが、
そんなめっちゃ速い
年下の子達にもビックリでした。

大変厳しい合宿でしたが、
僕の記憶に一番残っているのは
「歩く練習」です。

 

3時間みっちり歩く練習

仙台大観音に向かって、観音様が振り向くまで声出し練習もしました(笑)

その日は今でも忘れはしない、4月1日。

4月に雪が積もるなんて、
千葉県在住の人間は
経験したことがありません。

前日に雪が降って
結構雪がグラウンドにも積もったため、
外での練習ができませんでした。

そのため午前中は外の雪かき。
午後は野球部の室内練習場を借りて
練習をすることになりました。

その時の練習が3時間みっちり
「歩く練習」だったのです。

きっと、「え?歩く練習?」って
あなたも思いますよね?
実際、僕は思いました。

でも、これが意外と難しかったんです。

向こうの学校の先輩たちが
お手本を見せてくれるんですけど、
ぜんっぜん、同じように動けないんです。

ただ、マネして歩くだけなのにですよ?

「もっと腕を左右に振って!」
「上体を動かさない!」
「もっと腰を上手に使うんだ!」
先生からも厳しい指導が部員に飛んでいました。

もうね、ずっとお尻を
プリプリプリプリさせながら
延々と歩いていました。

この歩く練習は
走るときの「腰の使い方(動かし方)」を
身体に染み込ませる練習だったのですが、

先輩に横から見てもらったり、
短距離専門の先生に指導してもらうことは
僕のレベルアップにとても繋がりました。

この合宿で一皮剥けた僕は、
その後の記録会で、
100Mでいきなり0.3秒も記録を縮めて、

顧問をビックリさせることに
成功します(笑)

 

最後に

今でもこの合宿の記憶が残っていて
経験して良かったなと思えるのは、
改めて考えてみると

・基礎中の基礎を徹底的に見直すという想いもよらない練習で実際に速くなった
・上手な人(この場合は先輩たちや先生)の見るポイントが僕と全然違っていた
・ハイレベルな人や環境を知ることで、自分の現在地がはっきり分かる

というのが理由かなと思います。

練習の1つ1つが新鮮だったし、
走り方のコツや理論なども
「なるほどな~」と
感心するものばかりでした。

陸上って、
それこそ個人競技なので
種目ごとに練習も変わるし、
結構孤独なんですよね。

常に「昔のベストの自分」(記録)
との戦いだし。

そんな中でもあの時の経験は
とても自分のためになったし、
楽しかったと言える貴重な思い出です。

ライティングも一緒です。
「何か足りない気がする」
「どうしても上手くできない箇所がある」
と思うなら、
まずは先輩や仲間に聞いてみましょう。

きっと解決するヒントやきっかけ、
もしかしたら答えも出てくるはずです。

ぜひ、新しい視点
そして、新しい練習や環境を
取り入れてみてください。

きっと自分の中で
何かが変わるはずです。

本日もお読みいただき、
本当にありがとうございました!

 

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