Clubhouseを急激に流行させたマーケティング心理

From:吉田知也
 

Clubhouse、もうやってますか?

ここ2週間くらいで、
Clubhouseという単語が
急にネット内に溢れました。

幸いぼくも招待を受けたので
アカウントだけ作りましたが
今のところもっぱら聴き専です。

 

よく分からないという方のために
少しだけ解説すると、
Clubhouseは
音声で交流するSNSです。

この最大の特徴は
「音声を残しておけない」こと。
録音ができません。
トークはすべて「その場限り」です。
 

なので、
有名人がここだけの
ぶっちゃけトークをしたりとか、

設定によっては
参加者のみんなで会話を
することができるので、
ディスカッションの場として
使ったりとか、
ざっくりいうとそんな感じです。

 

そして、ここからが
今日のネタなのですが……

このClubhouse、
やりたいと思った人が
誰でもすぐに
参加できるわけではありません。

すでにClubhouseに
入っている誰かから
招待を受けないと、
始めることができないのです。

 

これをマーケティング的に
解釈するなら、
最近急にClubhouseが
騒がれ始めた背景のひとつには、
この「招待制」が、
一種の飢餓状態を
生み出したように見えます。

 

ちなみに、これを
Webマーケティングの用語では
「FOMO」と呼びます。
fear of missing outの略で
取り残されることへの恐れ、
といった意味です。
SNS依存症の代名詞のようにも
使われています。

 

他の人がすでに何か
有益なことや楽しいことを
しているのに、
自分はその輪の中に
加われないと感じると、
ひとは不安や恐れを感じます。

しかも、招待制なので
すぐには始められません。
その飢餓感はいっそう募ります。
 

そして、この「招待」や「限定」。
セールスライティングでも
この手法はよく使われています。

 
たとえばそれこそ、
「招待状」という
テンプレートが存在します。
 

招待状パターンで有名なのは、
アメリカンエキスプレスの
セールスレターです。
書き出しはこうです。

「率直に言って、アメリカン・エキスプレス・カードはすべての人のためのものではありません。また、お申込みいただいた方全員が会員になれるわけでもありません。」

こんな風に、この商品は
限られた人だけのものだとすることで
人を行動に移すきっかけを作るのです。

Clubhouseの一連の流れを見ていて
「限定」は強力だなと
あらためて思い知らされたのでした。

 

p.s.

Clubhouseはあまりやってないのですが
音声メディア(Webラジオ)には
個人的にとても興味があり、
stand.fmというのをはじめてます。

まだ始めて日が浅いですが
月〜金は何かしら
マーケティングやライティングの話を
アップしているので、
お仕事の合間にでも、
よかったら聞いてみてください。
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