From:昌子 幹
僕の家の近所に
あるテナントがあります。
そのテナントには
ここ10年以上
飲食店関連のお店が
出たり入ったりしていました。
まあ、立地的に微妙というか
入りにくい場所にあるので
経営するのが難しいんだろうな
と思っていました。
ところが、
今そこに入っている
スイーツのお店は
5年以上続いているのです。
豆乳を使った
ケーキやクッキーを
販売しているのですが、
これがなかなかおいしい。
(しかも、健康的!)
かくいう我が家も
毎週土曜日に
そこのスイーツを買うのが
もはや習慣化しています。
でも、自分でもある意味
それが不思議なのです。
というのも、
以前あったスイーツの店にも
行ったことがあるし、
結構おいしかったのですが、
たまーにしか行かなかったんですね。
この違いは何なのか?
と思っていたのですが、
先日その理由が何となくわかりました。
というのも、先週の土曜日
いつものように
妻がその店でスイーツを
買ってきたのですが、
帰ってくる早々こう言ったのです。
「先週買ったケーキ代
返金してくれた」
は?
意味がわかりません。
詳しく話を聞くと、
その前の週の土曜日に
販売したケーキの出来が
本来のものとは少し違うことに
後で気づいたらしく、
そのケーキを買ってくれた人全員に
代金を返しているというのです。
いやー、たまげましたね。
だって、僕らは
何の問題も感じず
いつものように
おいしくいただいていたのです。
もちろん、返金など要求していません。
にもかかわらず、
自ら返金を申し出るという。。
全部でいくらくらいに
なるのかわかりませんが、
結構な返金額になることは
想像に難くありません。
文句を言われたわけでもないのに
普通であればそんなことしないでしょう。
だけれども、
それをあえてやるところに
この店が続いている最大の理由が
あるような気がしました。
つまり、信用です。
自分の損得なんかよりも
お客さんからの信用を
最も大切にしているのです。
そのことが、商品だったり
接客だったりを通して
こっちにも伝わってくるんですね。
だからこそ、他ではなく
ついそこで買いたくなってしまう。
おそらく今回の件で
そのお店は大きな
損失を出したでしょう。
でも、その代わりに
お客さんからの信用はさらに
確固たるものなったことでしょう。
長い目で見ればお金の面でも
大きなプラスになるはずです。
「損して徳とれ」とは
まさにこのことかー
と感心すると同時に
僕もそういう姿勢を見習わなきゃな
と思った次第です。
「先日納品したセールスレターが
やっぱり自分で納得できないので
書き直させてください!」
とかね。
・・・できるかな。。
それでは、また。
昌子 幹