from 成澤将士
今から20年以上前、僕が働いていた割烹のお客さんで、相撲取りのタニマチ(スポンサー)をやっている人がいた。
この人、麻雀が強いって評判のお客さんだったんだけど、彼いわく「お相撲さんと徹マン(徹夜で麻雀)をやると絶対負ける」んだって。
スタートから数時間は結構勝てるらしいんだけど、しばらく時間が経ってくると、どんどん勝てなくなってきて最後トータルでは絶対負けるらしい。
お相撲さんが徹マンが強い理由、あなたは何だと思う?
僕は最初その話を聞いたとき「お相撲さんは学習能力が高い」から後半強いのかなぁって思ったんだけど、実際はそうじゃなかった。
お相撲さんが後半強いのは、「体力があること」が要因だそう。
麻雀も思考競技だから、長時間やってると疲れてきて集中力や思考力が落ちてきてミスも増えてくる。
でもお相撲さんは体力があるからずっと変わらないんだそう。
なので地がそこまで強くなくても、こっち側が自滅をしていきトータルで負けてしまうらしい。
この話を聞いた時はなるほど〜って思ったもののすぐ忘れちゃってたんだけど、僕はこの仕事をするようになってから、この話を良く思い出すようになった。
先週の昌子さんの話【ライターにとって意外に重要な仕事】でもあったけど、僕らライターは本当に身体が大事。
ライティングは椅子に座ってパソコン打つだけのラクな作業って思われがちだけど、実際は脳みそフルパワーで集中してるから、ものすごくエネルギーを使うしかなり疲れるんだよね。
実際僕はゴルフで一日中歩き回るよりも一日ライティングしている日の方がずっと疲れるしお腹も空くもん。
より良い仕事をするには、ぶっちゃけ体力はすごく重要。
どれだけ技術があろうとも、体力がなければすぐに疲れて集中力も落ちるから、いつまで経っても効率は上がらないしミスも増える。
そして体力がないとすぐに疲れて色々追い詰められやすくなるから、何かあったときの挽回もできなくなるし、そんな状態だからメンタルコンディションも不安定でちょっとしたことですぐ悪化する。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」って言われるけど、これは真理だと思うんだよね。
もしも、ヤル気はあるし色々勉強もしてるけど、なぜか上手く行かないとか、頑張り切れないとかって時が多いなら、それは単純にエネルギーが不足しているだけかもしれない。
そして言うまでもなく、エネルギーの源泉は体力だ。
例えば、ライターにキャリアチェンジしようとしたら、日々の仕事の他に勉強時間やアウトプットをする時間を作らなきゃいけないよね?
さらに週末は家族サービスもしっかりやらなきゃいけない。
例えばこのハードスケジュールをこなそうにも、日常の生活で使いきってしまうくらいの体力しかない状態では、どうなるだろう?
今日はもう疲れたから勉強は無理だ。とか、無理してやっても全然頭に入ってこなくて全然進歩ないとか、休日に家族サービスの時間削って勉強進めたあげく家庭内不和になるとか、まあロクな結果にならないよね。
これらのほとんどは、もっと体力があれば解決するんだよね。
とはいえ、なにもムキムキのマッチョになる必要はない。
どちらかというと、瞬間出力を上げるよりも、継戦能力やスタミナの強化の方が重要。
なぜデキる経営者の多くがマラソンやランニングを好むのかというと、それはこれが大きな理由の1つなんじゃないかな。
あ、ちなみに僕はマラソンより短距離走の方が好きだけどね(笑)
僕のザックリとしたイメージだけど、1時間くらい歩いても大して疲れない程度の体力があれば、結構集中していい仕事ができるし、クタクタで他に何もヤル気が出ない。みたいなこともほとんどなくなると思う。
体力づくりは、自分が楽しく無理なくできる方法で良いと思う。
ジムに行って鍛えるでもいいし、YouTube見ながらエクササイズでも、僕みたいにゲームしながらフィットネスでもいいし、毎日の生活の中で歩く時間を10分増やすだけでもいい。
あとは食事に気を付けたり、サプリを取り入れるのもいいよね。
とにかく、今より少しずつでも体力を増やしたり、身体のコンディションを整え向上させるような行動を取り入れていけば、気づいた時には色々変わってくると思うよ。
ちょっとずつ頑張ってみよう!