From:吉田知也
NHKの朝ドラ、
みてますか?
うちは朝ごはんを食べながら
朝ドラを見る習慣があるので
今放送している「おちょやん」も
毎日見ています。
その中に、「テルヲ」という
朝ドラ史上でもトップクラスの
ダメ親父が出てきていました。
昨シーズンやっていた
スカーレットのお父さんも
けっこうなものでしたが、
テルヲはやばいです。
テルヲがひどすぎて
朝ドラを見られなくなったという声も
Twitterあたりでチラホラ聞きます。
公式サイトでは
「テルヲのいいわけ」という
コーナーまで
出来てしまいました(笑)
最近の朝ドラでは
あまりこういう
悪役キャラ的なやつが
少なくなってきていたのですが
今回のおちょやんは、
テルヲに限らず、
弟のヨシヲ、
千鳥さん、千之助など、
主人公に試練を与える
キャラがよく出てくるなーと
思いながら見ています。
とはいえみんな、
最後にはいい形で
きれいに収まってます。
(あまり書くと
ネタバレになるので
ここでは書きませんが……)
いきなりドラマの話から
入ってしまいましたが、
面白いストーリーには「谷」、
つまり逆境や試練が必要です。
ストーリーの中で
逆境が表現された時に
人はストレスを感じます。
たとえば朝ドラだと、
戦争がよくネタになります。
ひとつ前の朝ドラ「エール」でも
戦争時の苦悩が書かれてましたね。
藤堂先生の回は強烈でした。
この逆境をどうやって
乗り越えるんだろうというところに
見ている側は興味がわき、
ついつい見てしまいます。
そして谷からの逆転が起こった時、
「面白い!」と感じます。
解決してスッキリします。
これを利用したコピーが
ジョン・ケープルズの
「ピアノコピー」ですね。
ただし、この「谷」には
程度や限度があります。
あまりに谷が強烈すぎると
その時点で、
人は離れていってしまいます。
このあたりの力加減が
難しいですね。
最近のドラマは
昔から比べると
強烈な悪役とか逆境は
なくなったなと思います。
ちょっと前、一昨年くらいに
「おしん」の再放送を
BSでずっとやっていたので
時々見ていましたが、
今見るとけっこうひどい。
借金のカタに売られたり、
(これはおちょやんもそうですが)
泥棒の濡れ衣を着せられたり、
姑のひどい仕打ちを受けたり、
数々の商売が失敗したり、
戦争で子供や元旦那を失ったり、
息子の嫁がひどかったり、
最終的にスーパーも経営難に陥ったりと
まあこれでもかというぐらいに
逆境、逆境、また逆境です。
今の感覚で見ると
けっこうひどいなと
思うところもあります。
ですが、
「試練に耐え忍んで
最後に一花咲かせる」という
スタイルが大きくウケたのか、
おんしは世界69カ国で放送されました。
ドラマの話をしたいのではなくて
(いや、ドラマの話もしたいですが)
この山と谷を使い分けることで
人の興味を惹きつけることが
できるのは確かです。
ドラマや小説の筋書きだけではなく
セールスコピーでも使われますし
日々のブログやメルマガでもそうです。
ちょっと逆境からの復活的な
エッセンスを入れてみると
とたんに反応が良くなります。
たとえば、
自分の失敗談から
始めてみるとか。
苦手だったもの・ことの
話からはじめてみるとか。
あまりネガティブなものや
悪者や敵を作ってしまうのは
あまりよくありませんが、
そうならない程度に、
ぜひ取り入れてみてください。