「説明書通りやったのに…」成果が出ない時まず見直すべきこと

以前、自然薯づくりを手伝った話を書きました。

「農作業とライティングに共通する話」

 

初挑戦だったんですが、取説通りに
塩ビパイプを用意して、土を掘って、パイプを埋めて、種イモも手順どおりに植えて。

なのに……全然うまく育たなかった。という内容。

 

「なんで?ちゃんとやったのに…」

土から取り出した自然薯は途中で折れていたり、
パイプから外れて曲がっていたり。
そもそも育ってすらないものもありました。

 

残念だったんですが、でも同時にはっきり気づいたことがありました。

“説明書どおりにやる”だけじゃ、成果は出ないんだ。

自然薯づくりには、
・その土地の土の性質をどう見極めるか
・水はけや日当たりの癖をどう読むか
・パイプの角度や深さをどう調整するか

といった“現場の判断”が必要だったんです。

 

 

いやはや思えば文章書いててもそうですわ。

ライティングの「手順」や「型」って、書籍やネットで手に入ります。
なんなら動画でも観られます。無料で。
でも実際にその通りに書いてみても
「これで合ってるのか?」と不安になります。

コピーが読み手に響いてないとき、何が原因なのか、ひとりでは判断できないことも多いです。

 

だから「最初にちゃんと教えてくれる人」に付くことが大事なわけですね。

そして最初に教わるべきは、“テクニック”よりも“考え方”です。

・誰に向けて書くのか(ターゲットの具体性)
・どんな悩みや欲求に応えるのか(ベネフィットの軸)
・そもそもこの商品はなぜ売れるべきなのか(商品理解)

この“土台”があいまいだと、いくら綺麗に構成しても刺さらないコピーになります。
自然薯で言えば、見た目は正しく植えてても、土が固ければ根は伸びないんです。

 

 

 

さらにもうひとつ大事なのが、「どんな目的で教わるか」という前提です。

「うまくなりたい」だけでは漠然としすぎて学びが浅くなります。

自分はライターとしてどういうゴールを描いているか。
書くにあたっての目的ならば
「どういうジャンルのコピーを、誰のために書きたいのか」
「そのためにどこで詰まりやすいか、自分は何が苦手か」
という目的意識を持って教わることで、吸収力も実践力もまるで違ってきます。

 

 

僕も自然薯をやってみて思いました。
「経験者の一言があればなー」と。

今思えば「ここの土は粘土質だから先にほぐした方がいいよ」とか、
「パイプの先を少し斜めにしておくと、成長がスムーズになるよ」とか。
そういう“その場の一手”を知ってるかどうかで、成果は天と地ほど変わります。

 

ライティングも、たった一言のフィードバックで劇的に変わることがあります。
だから、「自分ひとりでやれるようになる」前に、“教わりながらやる”期間をちゃんと持つこと。

それが遠回りに見えて、実は一番の近道なんだと思います。

藤村紀和

 

「稼ぐ」スキルを身につけるJMWAオンラインスクール