感情を動かす文章の構成術

こんにちは、昌子です。

先週は、

ライティングスキルを上げようと思ったら
ブログやセールスレターを読む時に
読み手の視点から書き手の視点に次元を上げて
その文章を分析していくことが重要

というお話をしました。
↓↓↓
先週の記事はこちら

今週からは、どのように分析すればいいか?
そのポイントをお話ししていこうと思います。

で、教材として
「おばあさんの新聞」という
エッセイを取り上げて
自分なりに分析してみてくださいね
とお伝えしたところ、

早速いくつかコメントをいただきました。

その一つをご紹介しますね。

ここから=====================================

メルマガ、拝見しました。

エッセイの例文の分析ですが、
新聞配達を続ける筆者が、新聞を購読するお金が無くて、
新聞を配達したお家でおじいさんから新聞を見せてもらっていたが、

おじいさんが亡くなってからも、
おばあさんが新聞を取ってくれて、
新聞をみせてくれた話ですね。

そのおばあさんも亡くなり、お葬式の席で、
おばあさんの優しさの真実を知り、号泣する。

短いエッセイですが、とても感動的な内容でした。

戦後の日本の生活を知るとても良いエッセイだと思いました。

マサ166
=====================================ここまで

マサ166さん、ありがとうございます!

そうですね、「真実が後でわかった」という部分、
とても重要なポイントだと思います。

新聞配達の少年に、
おばあさんがまだ読んでない新聞を
読ませてくれた、、、というくだりまでだと
単に優しいおばあさんの話なんですが、

そのおばあさんが
実は文字が読めなかった。

だけど、新聞配達の少年の喜ぶ顔が見たくて
自分は読めないのに新聞を取っていた。

という「知られざる真実」が後でわかることで
より感動を生むし、
展開もドラマチックになってるんですね。

これがもし、
「文字が読めないのに自分のために
新聞を取って読ませてくれるおばあさんがいました」
という話で始まっていたら
それほど感動することはなかったでしょう。

例え同じ話であっても
何をどういう順番で言うかによって
印象が全然違ったものになるのです。

これはセールスレターでも同じことが言えます。

例え売っている商品は同じでも
何をどういう順番で伝えるかによって
反応は全然違ってくるんですね。

なので、僕たちセールスコピーライターは
ヒットしたセールスレターを読む時
何をどういう順番で伝えているのか
そのレターの「構成」を分析しています。

そして、その構成を真似して
自分のセールスレターを作成すると
例え細かい表現がイマイチでも
反応が取りやすくなるのです。

今回のエッセイも、
文章の表現としてはイマイチなんですが(失礼)
話の構成がしっかりしているので
全然伝わるし読み手の心を
動かすことができているんだと思います。

いずれにしても、
エッセイでもブログでもセールスレターでも
その構成を分析するというのは
すごく良いトレーニングになります。

ただ、構成を分析するといっても
最初は難しいと思います。

そこで、役立つのが「型」です。

というのも、優れた文章
あるいは映画のほとんどは
何らかの「型」に基づいて
作られているからです。

例えば、よく使われるのが
「起承転結」ですね。

「なんだ、そんなことか」
と思われるかもしれませんが
起承転結は侮れません。

なぜなら、エッセイもブログも
セールスレターも、究極は
この型に収まってしまうからです。

逆に言えば、この型をマスターすれば
どんな文章でも書けてしまうということです。

ただ、起承転結という言葉が
どうも分かりにくいのですが、
ちょっと表現を変えると
こういうことになります。

起:予告
承:エピソード
転:展開
結:まとめ

少し分かりやすくなったと思いませんか?

これを今回のエッセイに当てはめてみると、、、

予告:戦争で田舎へ疎開し、新聞配達を始める。

エピソード:新聞を読ませてもらいにいっていた配達先の家のおじいさんが亡くなったが、その後もおばあさんが読ませてくれた。

展開:おばあさんが亡くなり、葬式で驚きの真実を知る。

まとめ:おばあさんの優しさに感動。

みたいな感じでしょうか。

まあ、そんなに厳密にやる必要はないのですが、
まずはこの型を使っていろんな文章を分析したり
文章を書いたりしてみると
基礎的なライティングスキルはグンと上がるはずです。

僕自身も、昔は文章書くのって苦手だったんですが
この型を使うことで楽々書けるようになったので、
試しにやってみてください。

さて、来週はまた別の視点から
今回のエッセイを分析していこうと思いますので、
お楽しみに。

また、この記事を読んで思ったことや
質問などあれば、引き続きこの下にあるコメント欄から
どんどんコメントしてくださいね。

それでは、また。

 

昌子 幹

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