from: 藤村 紀和
先週久し振りに、飲み会に参加しました。
お付き合いのある社長さんご夫婦と席を共にしたのですが
社長さんは店長と大変親しく、
社長「最近お客さんの動向はいかがですか」
店長「ぼちぼちですが、年齢層は上がってますかねぇ」
と、こんなやり取りをしていました。
巷でも、若者の飲酒離れがおきて久しいと言われてますよね。
実際のところ、国税庁「酒のしおり」にまとめられたデータを見るに、
成人ひとりあたりの年間酒類消費数量は、確かに減っています。
102リットル(1992年) → 75リットル(2020年)
大手ビールメーカーは大変なんだろうな…
なんて他人事になってしまうのですが、
様々な取り組みを目にしますよね。
新商品を大々的に打ち出したり、
既存商品の商品力を磨いたり、
広告やパッケージを工夫して伝える魅力を高めたり。
それに、
第3のビール開発やプレミアムビアだとか、
ウィスキーの新しい飲み方の提案、
外国のお酒の紹介などなど
幅広く普及に力を入れています。
大手ビールメーカーの業界シェア争いなんかも
ニュースで見たことあるんじゃないでしょうか。
きっとそれぞれの会社では、
ライバルに勝つぞ!シェアを奪還するぞ!
なんて士気を上げて頑張ってるのかなと思います。
そんな中で、視点の異なる記事をみました。
お酒が飲まれる量が減った理由は、よく聞かれる
・若者の飲み会離れ ではなく
・酒が嫌いで無理やり飲まなくなった のもあるけれど
お酒を敢えて飲まないのでは?
というものでした。
とあるアンケートを調べたとき回答にあった、
アルコールは生産性を著しく下げるから
というところに注目していたんです。
さらに言うには
若者は常にスマートフォンをいじっていたい
=酔うと触れなくなる
とのこと。
飲み会に参加したくないわけじゃない、
でも自分の時間はスマートフォンを触っていたい。
貴重なこの時間を酒で潰したくない。
だから初めは酒を飲むものの、
その後はノンアルコールで場を楽しみつつ
スマートフォンをいじりながら参加するのだと。
確かにスマートフォンを持たずに
会の参加者と直接話しているのは年配者が多い気します。
そして最後に、
だから競争相手は、業界内ではなくSNSやアプリだ
と締めくくられていました。
こうしてみると、
自社の商品サービスを届けたいときには
ターゲットをちゃんと明確にするほかにも
自分が提供するモノの代替となるものは
全て網羅しておく必要があるということ。
いわゆる「直接競合」「間接競合」ですね。
例えば移動手段なんかを見てみると、
車・オートバイ・自転車・電車・飛行機などなど多種多様です。
早く行ける・遠くに行ける・景色が楽しめる・安く行けるなどなど、いろんなメリットデメリットを持ちますが、
そもそも人に会いに行くのがその移動する目的であるなら
zoomみたいに遠隔で会って話すアプリも競合になるんですよね。
あなたも売りたい商品サービスがあるとき、
間接競合まで範囲を拡げてリサーチできていますか?
ここが意外と盲点になりがちじゃないでしょうか?
そして、ここが明確にできれば、
今までと異なる届け先も見つかりやすいかもしれませんね。