目次
From長田 真毅
今回は長文を要約してくれるAI「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」を使って、文章を要約してみました。
このAIはどんな文章も3行に要約してくれるとか。
果たして、どのような結果になるのでしょうか?
「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」とは
「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」(https://www.digest.elyza.ai/)とは、株式会社ELYZA (イライザ)が開発した長文要約AIです。株式会社ELYZAは、AI領域に強みを持つ東京大学・松尾研究室 出身のメンバーで創立された会社とのこと。すごいですね、最先端の塊みたいな感じです。(小並感)
実際に、どんな感じで要約してくれるのかは、「メール」「対話テキスト」「小説」「ニュース」「議事録」の文章例があるので、「要約する▶」ボタンを押すと、原文と要約例が下に表示されます。
「要約する▶」を選ぶと、
下に文章と要約文が表示されます。
さっそく試してみる
では、実際にどんな結果になるのか、試してみましょう。
今回使用した文章は、昔話の「おおきなかぶ」です。
参考サイト:http://hukumusume.com/douwa/koe/w/06/19.htm
この前、甥っ子が国語の宿題で読んでいて、長さもちょうど良い感じなので使ってみました。懐かしいですね。
1行で要約すると、大きなカブが抜けなくて、抜けるまでみんなで頑張る話です。
原文はこんな感じ。
おおきなかぶ
畑に、カブが出来ました。
今まで見たこともないような、とっても大きな大きなカブです。
「おお、これはすごい。さっそくぬいてみようか」
おじいさんはカブを引っぱりましたが、カブはぬけません。
おばあさんが、やってきました。「あら、大きなカブですね。どれ、わたしも手伝いますよ」
おばあさんはおじいさんの腰に手をかけると、おじいさんと力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。
次に、まごがやってきました。「おじいさん。ぼくも手伝うよ」
おじいさんとおばあさんとまごは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。
次に、イヌがやってきました。「おじいさん。わたしも手伝います。ワン」
おじいさんとおばあさんとまごとイヌは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。
次に、ネコがやってきました。「おじいさん。あたしも手伝います。ニャー」
おじいさんとおばあさんとまごとイヌとネコは、力を合わせてカブをぬこうとしましたが、やっぱりカブはぬけません。
次に、ネズミがやってきました。「おじいさん。おいらも手伝います。チュー」
おじいさんとおばあさんとまごとイヌとネコとネズミは、力を合わせてカブをぬこうとしました。
「うーん よいしょ」
「うーん よいしょ」
「うーん よいしょ」
「うーん ワン」
「うーん ニャー」
「うーん チュー」みんなで、力いっぱい引っぱりました。
すると、
「スッポーーーン!!」とうとうカブは、ぬけました。
それは、とってもとっても大きなカブでした。おしまい
これをフォームの中に入力します。
フォームに文章を入力して、、、
あとは、利用規約に同意して、「要約スタート」ボタンを押すだけです!
果たして、どんなまとめになるのでしょうか?
まとめてみた結果
AIが要約した結果、おおきなかぶの話はまとめるとこの様になりました。
【要約結果】
畑にできた大きなカブを、みんなで力を合わせてぬく方法を紹介している。イヌとネコとネズミは、力を合わせてカブをぬこうとしたが、やっぱりカブはぬけなかった。ネズミは力を合わせて、力を合わせてカブをぬこうとしたが、カブはぬけなかった。
うーん、、、
これはまだまだ発展途中と言ったところでしょうか。例文だと上手くいくので、どんどん結果を蓄積していけば、精度は上がるかもしれないですね。
もしかして、題名の「おおきなかぶ」と最後の「おしまい」が邪魔しているかもと思い、それを削除した結果が、こちら
【要約結果】
畑にできた大きなカブを、みんなで力を合わせてぬく方法を紹介している。イヌとネコとネズミは、力を合わせてカブをぬこうとしたが、やっぱりカブはぬけなかった。ネズミは力を合わせて、力を合わせてカブをぬこうとしたが、カブはぬけなかった。
なんか、あまり変わりませんでした。おじいさんとか、おばあさんとか、人類はどこへ行ってしまったんだ!!そして、最後にカブは抜けてるじゃないか!!どうして、、、
AIを悪く言いたい訳ではなくて、今回はたまたま上手くいかなかったんだと思います。
ちなみに、僕がまとめるならこんな感じです。
「大きなカブができたので、おじいさんは抜こうとしましたが抜けませんでした。どんどん手伝う人が増えていきました。おじいさん、おばあさん、まご、イヌ、ネコ、ネズミが頑張ってようやく大きなカブを抜くことができました。」(読みやすいように漢字を使っています)
注意点
このAIサービスを使うにあたって気をつけるところは、
・デモサイトなので精度面で不十分な場合がある
・自分でも原文を読んで、要約が妥当か判断する
といったところでしょうか。
精度が不十分であるというのはサイトでも告知されていますし、まあ、過信し過ぎないということですね。
あと、要約が成功したか、ちゃんとフィードバックを送ってあげてください。無料で提供してもらっているのですから、それくらいの協力はしてあげましょう。
フィードバックは大事。
最後に
こういった便利なサービスは今後どんどん増えていくと思いますが、率直に感じたのは、まだまだ人間は負けてないなと思いました。
ただ、機械は物凄いスピードで学習していくので、こちらもアップデートをして己の刃を研ぐことを怠ってはいけないと思います。
あとは、何でもかんでも3行にまとめてしまっていいのか?という疑問は、個人的に感じました。文章によっては、どうしても3行以上になってしまうことってありますよね。「。」で区切るのを3行としたらどうにかできるかもしれませんが。
でも、こういった取り組みは素晴らしいと思いますし、今後の発展を期待しています。
また、今回の要約は、セールスライターにとっても凄くいい練習になると思うんですよね。文字は少ないに限ります(もちろん、きちんと過不足なくという意味です)。高3で死ぬほどやらされた小論文の宿題を思い出しました。(;´д`)
あなたなら、あの大きなカブの話をどのように要約しますか?
本日も最後までお読みいただき
本当にありがとうございました!