ポイントカード→アプリにして失敗した話

 

From長田 真毅

今日は最新の(最新と言うほど最新でもありませんが、、、)
技術を使った失敗例について
1つお話ししたいと思います。

最新の技術は素晴らしいものがありますが、
使い方などを間違えると
それをリカバリーするのが大変だったり、
お客さんも苦労することがあるので

もし、今日お話しするようなものを
導入する予定のある方は
よく考えてから導入してくださいね。

 

ある和菓子屋さんの話

うちのばーちゃんはデパ地下にある
とある和菓子屋さんが好きで、
ばーちゃんが出かけた時や
僕が外で仕事した時には
よく買って帰ってきていたんですが、

その和菓子屋さん、
昔は紙でポイントカードをやっていたんです。

500円ごとに1個スタンプを押して、
20ポイント溜まったら割引(それか商品をプレゼント)
みたいな形だったと思います。

しかし、その和菓子屋さん。
去年から急にそのポイントカードを
スマホのアプリに変えてしまったんですね。

うちのばーちゃんはガラケー型のスマホなので、
そのポイントカードが使えなくなってしまいました。

もちろん移行期間もありましたが、
そもそも使えないんで意味がありませんでした。

一応、自分のスマホにもアプリを入れましたが、
ばーちゃん自身が一人で出かけることもある訳で、
そうなるとポイントが溜まりづらいですよね。

そのせいなのかどうかは分かりませんが
うちのばーちゃんはその和菓子屋さんに
あまり行かなくなってしまいました。。。

別のお客さんも
「え、ポイントカード、アプリになったの?」
「アプリ使い方あんまり分かんないのよね、、、」
と愚痴っていました。

 

この話にはまだ続きがあって、
その和菓子屋さん、
アプリのポイントカードにしたばかりなのに
「来年にはこのアプリ使えなくなります」
「Lineで友だち追加よろしくお願いします」
って言うんです。

マーケターとしては
アプリ失敗したのかな?って勘ぐっちゃいますよね。

さらに言うと、
高齢者の人ってアプリをインストールしたり
使ったりって結構ハードルが高いというか、
仕組みをよく分かっていないので
使いたがらないと思うんですよね。

 

でも、その和菓子屋さんの商品はすごい好きなので
頑張ってほしいなと思う反面、
きっとLineの方も失敗するだろうなと思っています。
(もし成功したらそれは良かったと思いますが)

 

この件で僕が思ったのは、
自分たちの都合よりもお客に合わせて物事を考える
ってことですね。

今回の件なら、本当にアプリに移行して正しかったのかどうか?

特に高齢者向けの施策なら、
デジタルよりもアナログの方が
基本的に効果が高いんじゃないかなと思います。

デジタルは計測がしやすい反面、
スマホのアップデートなどもあるので
維持や管理が大変です。

これらは評判にも関わりますし、
場合によっては損害を補填しなければならないかもしれません。
(よくあるスマホゲームの詫び石がそれですね)

そういうところも考えて
デジタルの施策はやった方が良いと思います。

別に紙のポイントカードでも
効果が高ければそれを続ければいいんですよ。
それに客層がついていければ。

理由がないのにお客さんにとって
改悪なことをしてしまうのは悪手だと思います。
その辺はほんと、客層とかよく考えないといけませんね。

もし自分で商売をしている人がいたら
参考になれば幸いです。

本日も最後までお読みいただき
本当にありがとうございました!

 

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