from: 藤村 紀和
先日、とある場面に遭遇した話を耳にしました。
内容は、バス車内であった母子の光景です。
その方は次の仕事へバスで移動しようと乗車したとき、
大きな声でわぁわぁ騒ぐ小さな子どもと一緒になりました。
時間はお昼過ぎ、社内は空席がチラホラ見えます。
そんなに混んでいなかったものの、
眉をひそめてイライラしているお客もいます。
よく目の当たりにする光景ですね。
しかし一向に騒ぎが収まる気配がなく、
遂に母親が声のトーンを上げて叱りつけました。
「もう!いい加減静かにしなさい!!
静かにしないと運転手さんに怒られるよ!!」
その声が聞こえたのか、運転手さんは
「私は怒りませんよ」
と一言アナウンス。
怒るような事じゃないということなのか、
怒っているのはお母さん、あなたですよ?
と言いたかったのか、
真実は分からなかったのですが…
その話を聞いて感じたことがありました。
それは、自分も人に注意をするときに
同じことやってるな、と。
「先輩に怒られるよ」とか
「社長に何か言われるよ」など、
人を使って注意をして、
自分に矛先が向かないようにする。
「○○さんに怒られるよ」というのは
相手と話をして、分かり合っていく機会を放棄しているような気がしませんか?
その○○さんの先入観を持たせることにもなります。
よく「”怒る”と”叱る”」は違うと言いますよね。
何が違うかと言えば、目的の有無じゃないかと思うわけです。
思い通りにならないイライラをぶつけるのが「怒る」。
一方「叱る」は、目的があります。
相手の成長を促し改善に繋げることが目的なので、
どこが、何が至っていないのか?
改善点はどこなのか?
を明確に示さないといけないですし、
次の行動に移せるよう導けるのかが大事です。
よくライティングのレビュー会を
「けちょんけちょんに言われるから嫌だ」
という方がいます。
ここを捉え違いしてしまってるのでは…と思いまして。
確かに色々耳の痛い事を言われますし、
一生懸命書いたレターは褒められたいですよね。
*レビューを受けるときにもポイントがあるんですよ
→ 【レビューを受けるときの2つのポイント】(過去記事より)
僕はレビューされるのは大好物で、
レベルの高いプロから指摘を貰うのはありがたいです。
上達したいし、もっといいレターを書きたい願望がありますし、
自分では気づけない指摘を言ってくれて、
成長を促してくれるという意図を感じますから。
しかも協会理事の方々はとても指摘が丁寧です。
ただ全然言われた通りにできない自分には怒れますがね。。
言われることに慣れていないあなたは、
悪意で言っているかどうかを見てみるといいですよ。
(よっぽどそんな人はいない事に気付きますよ)
自分が誰かを注意するときも
目的をもって指摘してあげてくださいね。
追伸)
子どもが騒いだりソワソワして落ち着きがないときは
膝の上や隣りで頬や腕や足をさすりながら
問い掛けして話すと良いそうですよ。
過去とある番組で実験していて効果がありました。