ヒット曲とヒットレターの意外な関係

From:昌子 幹

「最近、歌のイントロが短くなってきている」

昨日、何気にテレビをつけていたら
そんな話題が飛び込んできて
しばし見入ってしまいました。

なんでも、2011年と2021年の
ヒットチャートのトップ20の
イントロの長さを比べると、

2011年が17.7秒だったのに対し
2021年は6.3秒と、なんとこの10年で
10秒以上も短くなっているそうです。

しかも、2021年は
イントロが全くない曲が
20曲中9曲もあるとのこと。

確かに、最近のヒット曲を
思い浮かべてみると、

髭男のSubtitleとか
鬼滅の刃の主題歌の紅蓮花とか
米津玄師のLemonとか

いきなり歌に入る曲が
すぐに思い浮かびますよね。

ちなみに
僕はコピーライティングにおいて
小説や映画だけじゃなくて
歌とかも参考にすることが多いので
割と色んな曲を聴いてたりします。

でも、そもそもなんでそんなに
イントロが短くなっているのか?

ちょっと気になったので
調べてみたんですが、
やっぱりサブスクの影響が
大きいみたいですね。

僕もそうだったんですが
昔は一枚のレコードやCDを買うのに
1,000円とか3,000円出していたので
一曲一曲を結構大切に聴いてたんですよね。

レコードとかカセットテープとかは
スキップがしにくいので尚更です。

(年がバレますね。
ま、バレてもいいんですけどね)

ところが、今や月に1,000円程度で
ほとんどの曲が聴き放題なので
ちょっと聴いて気に入らなければ
すぐにスキップできるわけです。

なので、曲を作る方も
すぐにスキップされないように
イントロを短くしてすぐに歌に入るようにしたり
イントロにインパクトを持たせるようにしたりと
色々工夫をしているようです。

ある意味、イントロが今まで以上に
重視されるようになったわけですが、
これはセールスレターでも同じです。

インターネットを通じて
大量に情報が溢れかえった結果
見込客の注意を引くのが
とても難しくなっているのです。

まあ、前からそうではあるんですが
最近は特にこの傾向が加速しているなと
実感しています。

そして、それが良いか悪いかは別として
セールスコピーライターとしては
こういった状況に対処しなければならないわけです。

じゃあ、どうするかって話なんですが、
これも曲のイントロと同じです。

一つは、さっさと本題に入ること。

これは、あるあるなんですが、
セールスレターの添削をしていると
やたらとオープニングの前置きが長くて
なかなか本題に入らない場合が多いんですね。

当たり前ですが、前置きが長すぎると
見込客はすぐにどっかに行ってしまいます。

なので、そういった時は
冒頭部分をバッサリカットしてしまうんですが
それだけでも読みやすさが全然変わってくるのです。

もう一つが、ヘッドラインや
オープニングに意外性を持たせること。

数行読んだ瞬間に
「え?何それ?」
と思ってもらえるかどうかが
今まで以上に重要です。

まあ、意外性だけではないんですが、
要は見込客の頭の中にある
パターンを裏切ることができれば
注意を引きやすくなります。

というわけで、今日は
ヒット曲に学ぶ
一瞬で見込客を引き込む
リードの作り方について
話をしましたが、

実は世の中のヒット曲には
時代の風潮や市場・人の変化など
ヒットレターを作るためのヒントが
結構あったりするので
色々な曲を研究してみると
面白いかもしれませんよ。

「歌は世につれ
世は歌につれ」

って誰が言ってましたっけ?

それでは、また。

 

昌子 幹

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