いいターゲットを狙い撃ちしたら、新たな需要が生まれた話

from: 藤村紀和

 

ちょっと前のこと。
「ブラックフライデー」という単語を
やたらよく聞きませんでした?

 

またクリスマスとかハロウィンとか、
その手のセールスイベントか?と思い、
調べてみました。

 

 

 

ブラックフライデーとは、
感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日金曜日を指し、
1960~70年代にかけてアメリカ国内で
言われるようになった日です。

 

 

この「ブラック」というのは、

・買い物客が殺到して混雑している様子
・売上げが伸びて黒字になる

というイメージを言うそうです。

 

ここからクリスマス商戦へ入っていきます。

 

 

 

セールス商戦には、イベントはつきものですね。

 

最近は日本でもブラックフライデーをきっかけとして、
セールを行う店舗やオンラインショップが増えてます。
いつもよりお得に買い物ができるチャンスです。

 

 

 

中国では時期を同じくして、
「独身の日」というネット通販セールが凄いですね。

 

シングルを意味する数字の1が並ぶことから、
11月11日がこれにあたります。

 

「1」が4つも連続して並んでいるこの日が
後世に子孫を残せない「樹皮をむいた棍棒」(光棍)から光棍節といわれ、
「棒だけしかない日=独身者の日」として
中国のインターネットでジョークとして広まったのが始まりだとか。

 

 

当初大規模なお見合い大会やイベントなどが開催されていたが、
「自分へのご褒美で買い物をする」との習慣が生まれ、
これを商機とみたネット通販最大手のアリババグループが
大規模安売りセールを打ったのが初めなんだそうです。
11日間で9兆円の売り上げだそうで…

 

 

 

モノを売るには、トレンドに乗るのは大事な事です。
必ず需要というものが、あるんですよね。

独身者は自由に使えるお金が人より多いでしょうから、
(近年の日本では当てはまらないかも)
そこをターゲットにして欲しいものを提供するのは
いい売り方だと思います。

 

 

 

実は日本でも、独身者が消費を支えてた時代があるんですね。

 

江戸時代の中期以降は経済の中心が庶民に移り、
しかも江戸へやってきた独身者が中心だったそうです。

 

 

しかもそのおかげで生まれたのが、
「居酒屋」なんですって。

 

もともと酒屋はテイクアウトしかしていなくて、
量り売りをしていたんです。
ところが出稼ぎで来た労働者は、
買った傍からその場で飲んでしまう!

 

 

 

そして一杯では足らず「もう一杯」となり、
人が集まって飲み始め、
「腹減ったな。なんか、つまみある??」
と発展し…居酒屋になってしまったというわけ。

 

酒屋の主人も
「これ、つまみがあればもっと酒も売れそうだ…」
と段々今のような居酒屋の原形になりました。

 

独身男性は家に帰っても寂しく独りですから、
酒屋を居酒屋にしちゃったところは凄い変化ですね。

 

 

 

なんだか取り留めのない話になっちゃいましたが、、
江戸時代って今のソロ社会の商売でヒントがたくさんあるんですよね。

 

 

ファーストフードもある(寿司がそう)、
100円ショップのようなものもあるし、
レンタルショップもあるし、
デリバリーも豊富だったと。

 

 

こうした社会の動向を見ることで、
役立つ代行サービスなんかは今も作れそうですね。

 

そこには、
独りでいることの寂しさを埋めるとか、
面倒くさいを解消したいというような、
感情に繋がる部分に注視したいところです。

 

 

居酒屋が生まれたように、
なにか新業態が生まれるかもしれませんね。

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