From：吉田知也
先週、札幌に住んでいる
嫁方の母が上京する機会がありました。
その中で、義母を
東京観光に連れていく
予定だったのですが……
どこに連れていくか、
うちの奥さんと
相談になりました。
奥さんからは
「谷中・根津はどうか」とか、
「門前仲町がいい」とか、
（いずれも下町です）
けっこうマニアックな
攻めた意見を出してきたのですが、
それはさすがに
どうだろう、という
ぼくの意見で、
結局のところ
・スカイツリー
・浅草
・銀座
と、超ベタな観光地を
回ることになりました。
さて、この話の中に
ぜひあなたに気づいて欲しい
マーケティング的な
視点があります。
よしだ家は東京在住5年で、
スカイツリーだけはまだ
登ったことがありませんでしたが、
浅草と銀座は時々行ってます。
東京にいるから
「浅草とか銀座とか、普通じゃん」
となってしまうのですが、
これはあくまで「中の人」の視点です。
でも浅草も銀座も、
外から見たら普通でありません。
かなーり特別な場所です。
自分にとっての当たり前は、
他の人にとって貴重なことです。
「別にそんなの普通じゃん」
と思っていることこそ、
他の人から見たら
うらやましいことです。
一歩進んで、
さらにこれを、
義母の視点から考えます。
義母も「どこでもいい」
とは言うでしょうが、
札幌に戻ったら
きっと周りのお友達に、
東京に遊びに行った話を
熱心にすることでしょう。
その時に、
「スカイツリーに登り、
浅草寺にお参りしたあと
天丼を食べてきた」と言えば
東京に行ったことがない人でも
ある程度共通のイメージを
持つことができて、
話も盛り上がると思うのですが、
「門前仲町に行って
深川不動堂にお参りしたあと
酒屋で角打ちをした」と言っても
お友達はたぶんピンときません（笑）
（↑よしだ家の定番コースです）
せっかく東京を楽しんでもらうなら、
帰った後も旅行の土産話で
しっかり盛り上がれた方が、
お友達とのコミュニケーションが
増えて、さらにいいですよね。
これも、ある意味
子供が持たせられる
親へのお土産の一つです（笑）
マーケティング話で締めますが、
「自分がいいと思うもの」ではなく、
お客さん視点から考えてみることで、
新しい発見があるかもしれません。
