from: 藤村紀和
最近、地元静岡で話題になっているあるスポーツがあります。
それが、今年一月に新しくプロリーグが開幕した
「ラグビー」なんです。
2019年には日本でラグビーW杯が開催され、
大いに盛り上がりましたね。
日本代表選手が色んなバラエティ番組にも出てました。
今ラグビーは、実業団リーグからプロリーグへ展開されている最中です。
そしてプロ化していくということは、
チーム存続のために”経営”がされなければなりません。
なぜ今話題かというと、たった一年で…
・スポンサーが1社→84社に増
・スポンサーセールスがなんと目標の200%達成、3億円
のチームが地元にあるんです。
凄くないですか?!
チーム名は、”静岡ブルーレヴス” といいます。
もちろんこうした結果を出すには
出すだけの理由が複数ありますが、
実はこの”チーム名”が鍵となったんです。
静岡ブルーレヴスの前身は、
実業団チーム「ヤマハ発動機ジュビロ」。
ラグビーW杯で有名になった、あの五郎丸歩さんが所属していました。
ではなぜ有名企業の冠を無くして、チーム名を変更したんでしょうか??
ジュビロと言えば、サッカーJリーグのチーム。
そしてブルーレヴスのスポンサーには
同じ静岡県のサッカーチーム「清水エスパルス」
のメインスポンサーである、
鈴与がダイヤモンドスポンサーに名を連ねます。
またヤマハ発動機と言えば、オートバイ。
その同業他社でライバルとなる、
静岡県西部に本社があるSUZUKIもスポンサーになっています。
つまり、「ヤマハ発動機」「ジュビロ」の冠があると、
大人の事情でスポンサーになりにくいんですね。
しかしただ単に名前を変えるだけなのは
テクニックにしか過ぎません。
「でもどうせ親会社がお金たくさん出してんでしょ?」
って思うかもしれませんが、このスポンサーセールスはヤマハ発動機の支援を除いた額だそうです。
ではなぜ親会社のライバル企業も応援してくれるのか?
それはこのチームのスローガンを見れば分かります。
静岡ブルーレヴス・スローガン
「All for SHIZUOKA」
地元静岡を、ラグビーで盛り上げていきたい!
という強い思いが込められているんですね。
そしてこうした情熱をもって、
ロータリークラブやライオンズクラブなど
経営者が集まる会合で片っ端から講話講演を引き受け、
想いを強く語っていったという話です。
それだけ熱く語ると観に行ってみたくなりません?
自分実はヤマハ発動機の元社員だったので、ラグビー観戦行ったことがあるんですよ。
野球やサッカーと違って、選手同士がぶつかり合うスポーツってなかなかありませんから凄い迫力でした。
一度観ると心に響くものがあります。
しかもラグビーW杯が静岡でも行われて、
世界を相手にした戦いも観ていたりしますからね。
ライティングもこれと同じで、
明確なテーマと情熱が必要です。
何を語るか(テーマ)と、
それを伝える情熱(商品への愛やリサーチの深さなど)が根本として不可欠なんですね。
そしてそれらを活かすものが、テクニック。
だからテクニックだけ磨いても情熱がないと意味ないんですよね。
顧客心理があぁだこうだ、
あなたにとってのメリットベネフィットは…とか、
それ単体だけでは無意味です。
よく「戦略をつくろう」って言います。
戦いを略す、イコール戦略。
テーマと情熱が戦略で、
テクニックが戦術という位置づけですね。
あぁ、こういうことなんだろうなって思った、
地元のイイニュースなのでした。