From:吉田知也
今日のお話は
「文章を書く」という視点から
進めていくのですが、
このお話は
スポーツとか、習い事とか
何にでも当てはまると
思っていることなので、
ライティング以外でも
今あなたが定期的に
練習をしている何かに
置き換えて読んでもらってOKです。
毎日何かを書いていると、
「先週書いたあの文章より
話にキレがない」
とか、
「先月書いたアレよりも
ちゃんと書けた感じがしない」
みたいなことを
ふと感じる時があります。
毎日書くことで
腕を上げているはずなのに、
前より文章が下手になったように
感じるときがあります。
ぼくもけっこうあります。
ただ、これは
けっして文章が
下手になったわけでは
ない、という話です。
この現象、実は
何かを練習しようとする
多くの人が経験しています。
これは、本当に
下手になったわけではありません。
「普通」のレベルが
前より上がったことが原因です。
研鑽を積んだ結果
自分の中での「普通」の
レベルが上がり、
判断基準が厳しくなったのです。
何かを習い初めの頃は
「このぐらいが普通」の
判断基準が低いので、
できないことが「普通」です。
ちょっとできただけで
「よくできた!」と感じます。
でも、日々練習を
積み重ねていくうちに
以前の「よくできた!」が
「普通」になっていきます。
この2つの状態では
判断基準が
明らかに違いますよね。
以前に「よくできた!」と
思っていた時には
判断基準が低かったのです。
ぼくはこれ、
むかし楽器をやっていた頃に
最初に感じました。
マジメに練習をすればするほど
前よりも下手になるような
錯覚に陥ったことがあるのですが、
うまくいったと思っていた
以前の演奏を聞いてみたら、
さらに下手でした(笑)
判断する耳の基準が
上がっていたのです。
だいたいの習い事は
技術よりも、判断基準の方が
先に成長していくようです。
「自分の拙い部分に
気づくことができるように
なった」ということも、
間違いなくあなたの成長です。
どんどん普通のレベルを
上げていきましょう(^ ^)