from: 藤村紀和
新年度になり、新入社員が社会に羽ばたきますね。
よく仕事なんかで、
「まず3年は頑張ろう」
なんて声掛けがよくあります。
この「石の上にも三年」は
三年はやり切らないと…
なんて思っていたんですけど、
三年という期間を行ってるんじゃないんですよね。
要はモノになればOKなわけで、
辛くてもすぐ辞めるな!を言うのではなく、
“継続は力なり””塵も積もれば山となる”
と同じ使い方が正しいだそうです。
ただこの「三年」にも僕は意味があると思っています。
それは、こんな体験があったから。
20代に新卒で就いた仕事を3か月で辞め、
(僕は新卒がすぐ辞めるのは会社側の問題だと思っています)
その後好きな事を仕事にできればと思い、
しばらくして塾の講師に就く機会を得ました。
僕は歴史好きで社会科全般が得意だったんです。
だから知識があるから伝えられると思ったんです。
ところが現実はそうそう甘くなくて、
初年度は教壇に立って授業がまるで下手くそでした。
授業の時間配分とか、
伝え方とか、話の組み立てなどができないんです。
生徒に対して講師の評価アンケートを年3回やるのですが、
1回目は支持率が、、なんと、
マイナス30%だったんです。
全員が「どちらでもいい」だと0%。
だから3人に1人は、
「あんたの授業は受けたくない、役立たない」
という通告だったんですね。
悪いクラスは授業を外されましたし、
残ったクラスも上手くできませんでした。
もちろん研鑽はしていて、
自分で授業を録画して上司に見て貰ったりしました。
これが一年目。
で、二年目になると不思議なもので、
授業は一年で一回りするので、
今までやった内容を覚えてるんですね。
だからここで悩んだり準備する時間が減り、
他に時間を使うことができるようになりました。
人気講師の授業を見て学んだり、
自分のキャラ付けを考えたりしました。
二年目最後のアンケートが、なんと、
支持率85%!!
そして三年目に会社のカラーが嫌で辞めるんですが笑
要するに企業は一年サイクルで動いていて、
時期的にどんな仕事があるかおおよそ決まっています。
なので一回り、二回りしていくと
螺旋階段を上るようにできることが増えるんですよね。
できないと自信が持てず、
どんどん動けなくなり更にできなくなる…
という悪循環に陥ります。
なので三年という数字にも、意味があると思うんですよね。
ライター稼業も同じで、
企業も一年単位で動いてますから、
どの時期にどんな仕事があるか見当がつきやすいと思うんです。
そこに向かって研鑽をし、
経験を積んでいけるか否か。
三年が進路の目安というのも、
そう言えるんじゃないでしょうか。
仕事が全然取れなくて
その域に入ることが出来ないから辞めよう。。
これもありです。
向いていないことはホントやらない方がいいです。
ただ、自身の成長のために必要だからやる、
と決めてればぜひ粘ってください。
追伸)
石の上にも三年、別の言い方では
「石の上にも三年いれば暖まる」
と言います。
当然自分に熱を持っていなければ、
暖まることはありませんよね。
なので継続するなら、熱くなれそうなことをしましょう。