from 成澤将士
恐らく9割以上の人が、途中で諦めているセールスライターへの道。
一方、長く続けている人も一定数いる。
僕もこの仕事は12年くらい続けているから、相当長い方の部類に入ると思う。
じゃあ、なぜ今日までこの仕事を僕は続けてこれたのか?
自分なりに思う要因について2回話してきたけど、今回は最後の要因について。
個人的に、これが一番デカイんじゃないかなあと思うことについて今回は話そうと思う。
【要因その2】視点
少し昔話をするけど、今の仕事を始める前、僕は飲食店の雇われ店長だった。
その頃は毎日朝9時前に出勤して仕込みや開店準備、ランチ営業をこなし夜営業までの空いた時間で仕込みに加え販促活動や従業員の勤怠管理を行い、夜営業が終わったら翌日の仕入れの手配。
帰りの電車はいつも深夜1時ちょっと前の山手線の終電。
晩御飯はいつも深夜2時近くで寝るのは3時過ぎ。
残業代もなく、給与はサラリーマンの平均以下。
まあ、俗に言うブラック企業だね。
そして、そんな状態を5年ほど続けて体を壊した。
当時僕はお店の売上アップのために役立てばと思って、たまたまマーケティングとかセールスライティングを学び始めていたのね。
もちろん会社がお金を出してくれるわけはないので、将来に役立つし自己投資は必要だよね。って思ったからまあ安くないお金を払って勉強してた。
んで、体を壊したのを機に、キャリアチェンジをするって決めて、勉強してきたマーケティングやセールスライティングのスキルを使って生きていこうと決めて、今の業界で起業することにした。
だから起業時は貯金もほぼなし。
当時はたまの休みもアルバイトやパートの人が休めば、シフトの穴埋めで代わりに出勤してたから、休みもあってないような状態。泊りの旅行も行けなかった。
まあそんな感じで拘束がきつかったから、起業前に人脈を広げるような活動もほとんどできなかった。
そして自分の働いていたお店で勉強していたセールスライティングを使って集客とかはしてたけど、それ以外は何にも分からないから経験もないに等しい状態。
ってことで、僕が起業した時は「金なし」「コネなし」「経験なし」の3なし状態だった。
なので、スタートからかなり苦労した。
とりわけ一番しんどかったのは、仕事が取れないって問題。
人に会って話をすれば良いと聞いて異業種交流会やセミナーにも行ったけど、仕事には繋がらない。
外注サイトに登録して仕事を取っても、LP1本5,000円とか。しかもそれに半月かかる。
早々にこれは何とかしないとマズいってのは分かった。
んで、上手く行かない現状に悶々としながら、ある結論にたどり着いた。
「自分の集客ができなければ、他人様の集客を手伝う資格はない」と。
これは自分で言っときながらだけど、自分のふがいなさを自覚して強烈に凹んだ。
そして凹みながら、セールスライターとして「自分という商品」を売るなら、どうすれば良いか?を客観的に考えてみた。
セールスライティングを学んでいると、「売れるため」に必要な要素ってのがいくつかあるのが分かるよね?
それを自分に当てはめてみると、まあ足りない要素がわんさかあるワケ。
なので、それを1個ずつ潰していくことにした。
信頼性を上げるにはどうすればいいか?
1つで弱いなら、それを補強するために使える要素は何があるか?
競合との違いは?強みは?
ないなら、それをどうやって作り出すか?
値段以外で「yes」と言わせるにはどんなオファーにするか?
そんな感じで「自分という商品」を客観視したことで、やるべきことが明確になったし、限りある時間やお金という資源をどこに投入するべきかの選択もできるようになり、進む方向性も違わずに済んだ。
結果として、この何でも客観的に見る「視点」が、商談、リサーチ、企画、ライティング、事業の方向性等々、あらゆる部分で役に立っている。
たぶん僕にとって、あそこがターニングポイントだった。
あそこで視点を変えなければ、早々にこの道を諦めてどこかの飲食店で体を壊しながら働いているか、続けていても単価の安い「下請けライター」のままだったと思う。
他にも運とか巡りあわせとか、色んな要素や幸運もあったと思うけど、大きな要素はこんな感じ。
ということで、生かされていることに感謝しながら、今期も頑張っていきます。
あなたは「自分が商品」だったら、どうやって売る?
この問いかけの答えは1つじゃないし、明確な正解はない。
でもとっても重要なことだから、自分なりに考えて行動してみたら良いと思うよ。
そしてもし自分一人で考えて行動することに行き詰ったときは、遠慮なく僕らに相談してほしい。
困った後輩を助けたい。それが協会の存在意義の1つだから。