from 成澤将士
恐らく8割以上の人が、途中で諦めているセールスライターへの道。
一方、長く続けている人も一定数いる。
僕もこの仕事は9年目に突入したから、長い方の部類に入ると思う。
じゃあ、なぜ今日までこの仕事を僕は続けてこれたのか?
前回から自分なりに思う要因について話しているけど、今回はその続き。
ちなみに前回の話はこちらから。
ということで行ってみよう。
【要因その2】調べ癖
起業してから困ったことの1つに「分からないことが多すぎる」って問題があった。
ライティングやマーケティングの勉強だけして起業したものの、他の事は全然分からない。
例えば、ビジネスメールのマナーも分からなければ、名刺交換のマナーも知らない。
初めて会うクライアント候補との交渉のやり方も分からないし、請求書の書き方、契約書の文面、提案書の作り方、見積の適正価格などなど、ライティング以外の部分については恥ずかしいほどサッパリだった。
僕は前職が飲食店の雇われ店長兼料理長で接客と料理しかしてこなかったから、こういったビジネスマナー的なものと全く無縁だったし、起業前もライティングとかマーケティングの勉強しかしてなかったから、いざその場面になって「あれ?これどうすれば良いんだろう?」って事ばかりだった。
人に聞くにしても、こんな低次元なことを聞くのも恥ずかしかったし、資金に余裕もなかったからお金を払って学ぶことや依頼することもできない。
でも、これらを解決しないと仕事にならない。
なので僕は、とにかく調べまくった。
分からないことが起きたら、とりあえずネットで調べる。
それでも分からなければ、キーワードとか検索する角度を少し変えて調べる。
それでも分からなければ、本屋に行って関連するものを探す。
そうやって得た情報が正しいかどうか判断するために、同じような情報は何個か目を通して裏取りする。
んで、実際に他の人がやっているのを目にする機会がある時は、それをしっかり目に焼き付けたり、メモを取ったりしながら自分のものにしていく。
ちなみに僕はセミナーに行くと、今でもノートを2種類取る。
1つは、セミナーの内容に関するもの。
まあこれは当たり前だよね。それを学びに行ってるんだから。
そしてもう1つは、セミナー自体について。
会場や設営、設備、運営方法、スライドの作り、講師の印象に残ったアイスブレイク、使えそうなテクニック、マネしたいポイントや、改善した方が良いと感じたポイントとか。
自分がセミナーを開催するときに役立ちそうな情報を運営目線で見た気づきも、むっちゃ貴重な情報だからね。
そういえば僕が自分でセミナーをやり始めた時期の前後は、外部のセミナーは開場してすぐに入って、帰りは一番最後の方に帰るようにしてた。
そうすることで、運営側がどんな準備をしているのかとか分かるし、設営や片づけを手伝ったりしながら運営側や講師と仲良くなって、会場の探し方やセミナーのやり方、使ってる機材を教えてもらったり、セミナーで話さなかった情報を聞かせてもらったり、ネットではなかなか転がっていない「リアルな情報」を入手するのにとても役立った。
まあそんなことを繰り返しながら、1つずつ壁をクリアしていったんだけど、思い返せばこの「何でも調べる」というスタンスは、この仕事においてとても重要なものだった。
そう、これって「リサーチ」に繋がるんだよね。
分からないことを調べて理解してアウトプットできるようにする。
まんまライティングと同じでしょ?
今でも他の人が書いたレターのレビューを良くするけど、微妙なレターの原因は「リサーチが足りてない」、もしくは「的外れなリサーチ」に起因することがほとんどじゃないかと思う。
あと、そういう微妙なレターを書く人ほど、パソコンの使い方とか、それ僕に聞かなくても自分で調べれば解決するよね?って思うような「微妙な質問」が多かったりする。
この「質問についての考察」は前に詳しく話したことがあるので、気になったなら「こちら」を参考にしてほしい。
そしてリサーチにおいて「調べてる時間や調べた量」よりも、「調べたものの質」の方がはるかに重要なことは間違いない。
リサーチに時間かけて書く時間無くなったら本末転倒だしね。
経験上、ライティングやクライアントへの提案のクオリティは、確実に「リサーチの質」と比例する。
いかに効率的に確度の高い情報を得るのか?
それがリサーチの本質的な部分だと思うんだよね。
まあそんなわけで、人見知りと予算のなさがキッカケとはいえ、身についたこの「調べ癖」が仕事の幅を広げることにも役立っているし、身についた「リサーチの確度」がなければ、結果の出るレターを書き続けることもできていないんじゃないかと思う。
ということで、2つめの要因はこんな感じ。
そして最後に重要な3つ目があるんだけど、今回も長くなっちゃたんで、それは次回ということで。