from: 藤村 紀和
Webライティングを生業としている友人が、
今年転職をしました。
ライティングで生計を立てられず諦めた…のではなく、
書く作業よりも営業したい欲求が強まったそうです。
企業でバリバリ書いていたのですが、
もともと営業畑を歩んでいまして
相手と関係を構築して互いに良い商売がしたいと。
マーケティングやライティングは数字が全ての世界で、
数値の計算や無機質で無味乾燥な世界がつまらないんだ、
という側面もありました。
「ビジネス」ではなく、
「商い」がしたいんですよね。
商いというのは三方良しの精神です。
自分も相手も、世間も良い。
ところが世の中というのは怖いもので、
「三方良し」を謳っている会社、
とくに社長がそうアピール会社というのは
少し様子見した方がいいことが多いもの。
以前関わった企業であったことでは、
社長が色んな場所で「三方良し」を語り
企業理念にもしていましたが、
内情は社員も教育もままならず、
セクハラパワハラが横行し離職率が4割を超えるものでした。
清廉潔白で企業経営を回していけるほど
現実は甘くないのでしょうが、
オモテの看板と実態が真逆では困りますよね。
就職や転職の場合だと、話が違うときには
「あぁ、失敗だった。。でも生活がかかってるから…」
とすぐ方向転換がしづらいかもしれませんから、
慎重な視点が必要になりますよね。
あなたがもし転職するとしたときに、
ブラック企業に掴まらないためにどうしますか?
たぶん安心できる材料をたくさん探し集めると思います。
一般的に人は、「成功したい」よりも
「失敗したくない」が勝るものです。
なので、セールスコピーで大事なことも、
読み手買い手が安心できる材料をたくさん入れることが重要です。
やはり客観的な証拠(もちろん事実の)と、
第三者の正直な声は確実に必要ですよね。
人は期待値が高ければ高いほど、
そこから大きく期待を下回ったときには失望も大きく
周りへ話のネタとして言ってしてしまいがち。
(言って晴らすものです)
三方良しを伝えたいなら、
具体的な事例も交えて正直に伝えましょう。
もっとも、本当に三方良しをしているところは、
自ら「三方良しなんです」と言わないモノかもしれませんね。