from: 藤村紀和
先日の日曜、すっかり年末の風物詩となった、
「M-1グランプリ」を観ました。
昔から漫才が好きな自分にとって、
(やすきよ時代からのファン)
毎年楽しみにしている番組です。
もうかれこれ18回目になるんですね。
今年も話題は豊富で、
事前の優勝予想や新たに誰が審査員になるのか等々、
大会当日まで話題に事欠きませんでした。
まさしく芸人にとってここには夢があり、
一夜にしてスターになる道があり、
そこへ向かうたくさんの芸人が繰り広げる
人間ドラマがあるからこそ、
視聴者も魅力を感じるんじゃないでしょうか。
それぞれ自分たちのカラーを持つコンビが
4分間というなかでこれでもかと笑いを取りにきます。
最終決戦にコマをすすめた3組を見るに、
関西の本格的しゃべくり漫才、
コント仕立ての動き溢れる漫才、
関東で系譜をもつ毒舌漫才、
三者三様でした。
優勝は、毒舌漫才を繰り広げたコンビ。
2年前にも決勝ラウンドに出場してましたが、
そのときは印象に残りませんでした。
そこから研鑽を積んでのリベンジです。
その展開の仕方やキャラを見るに、
セールスライティングとの共通点がたくさん見て取れたんですね。
例えば、漫才の進め方。
「あるなしクイズ」というかたちで
分かりやすいテンプレを使い会話を進めます。
→これはセールスライティングにも共通しますね。
スワイプファイルを使うこと。
毒舌で対象を攻撃したあと、
相方がすぐ否定を入れ打ち消します。
ターゲットの共通認識を
センスよいワードで示します。
→これも相手に伝わる分かりやすい単語を使う、
セールスライティングと共通項がありそう
そして単なる悪口ではなく、
誰しもが実は心のなかで思っている毒を吐く。
自分では言うに憚られるけれど、
その代弁者として
私たちの頭のなかに忍び込んで
言いたい事を代わりに言ってくれる。
「そう、それ!」って空気を作ってくれます。
→みんなが腹の底で思っている感情を
見事に言い当てることで強い共感を呼びます
思っていることを歯切れよく聞くと、
「もっと聴きたい!」
って欲しがりモードになりますね。
そして、
「人を傷つけてはいけない」
「お笑いってホンワカしてて笑えるのがいい」
という現代の風潮をターゲット外にして
腹を括って全力で斬りかかる潔さです。
時代の逆を行く強さです。
→ これもよくある知見の逆を行くと目立つ、
というセールスライティングの技法
そして視聴者が投稿した感想を見てみると、
「そんなこと考えてるんだ」
って各自の考えを詳細に知れるのもいいですね。
→深いところまでのリサーチデータを取れます
漫才も相手の感情を動かすために、
言葉を尽くし色んな場面描写を示して
笑わせにきますよね。
そこには適切なワードチョイスや
喋りのテンポ、掛け合いも必要です。
セールスライティングも言葉選びや
ストーリーや文章展開の構成も大事です。
こういった場所でも、
学習ネタがあるんだなーと感じた年末でした。
年末はなんだかウキウキの空気もあり、
ショッピングモールを見渡せば購入意欲をそそらせるような
色んな仕掛けを学ぶ良い時期だと思いますよ。
ぜひ街歩きもしてみてください。
今年あなたの一年はいかがでしたでしょう。
何か進化を遂げられた一年であれば何よりです!
ではまた来年もどうぞよろしくお願いいたします。