From:昌子 幹
それは先々週の木曜日のこと。
夜の8時ごろ、仕事を終えた僕は、
愛用の折り畳み自転車のペダルをこぎながら
仕事場からの家路を急いでいました。
そして、途中にある軽い上り坂に
差し掛かった時です。
前方から1台の自転車が
結構なスピードで近づいてくるのが
わかりました。
「このままではぶつかる」と思った僕は
慌ててハンドルを切りましたが、
相手もまた同じ方向に
ハンドルを切ってきました。
「ヤバい!!!」
と思う間もなく正面から激突。
しかも、相手はごつい電動自転車。
僕は小型の折り畳み自転車だったので
僕の方が吹っ飛ばされる形になりました。
気づけば僕はお腹を抱えて
その場にうずくまっていました。
遠くから「大丈夫ですか?」
と問いかける声が何度も聞こえますが
身動きができません。
どうやら衝突した時に
自転車のハンドルか何かが
脇腹に当たったようで
激痛が走るのです。
しばらくして、
辛うじて上半身だけを起こすと
前輪がグニャリとひん曲がった
僕の自転車が横たわっていました。
「あぁ、やっちまったか…」
幸いなことに相手に怪我はなく
僕の脇腹の痛みもだいぶ引いてきたので
救急車までは呼ばずに済みましたが
駆けつけた警察官に
「よく無事でしたね。
ダンプカーと軽自動車が
衝突したようなもんですよ」
と言われた時には
正直ゾッとしました。
というのも、
もし今回の事故で長期入院とかになっていたら
その間、仕事ができなくなるわけです。
手なんかが骨折していたら尚更です。
そして、これはコピーライターの
最大のデメリットと言ってもいいでしょうが
コピーライターというのは基本
労働集約型の職業です。
自分が動けなくなれば
売上も収入も生まれません。
そして、そうなったとしても
何の保障もありません。
これは、よくよく考えれば
(考えなくても)
かなり恐ろしい事態なのです。
だからこそ、そのことを踏まえて
僕たちコピーライターは
対策を打っておく必要があります。
一つは、当たり前ですが
体や健康に気をつけること。
当たり前すぎて
面白くも何ともないかもしれませんが
仕事は体が資本なのです。
お金などいくら失ったところで
また稼げばいいだけの話ですが、
病気や怪我をするとそうはいかないのです。
ただ、正直、大きな病気や怪我をしないと
このことの重要さには
なかなか気づけないかもしれません。
もう一つは、自分がいなくても
仕事が回り、売上が上がる
何らかの仕組みを作っておくこと。
これもまたよく言われることですが、
本当に重要です。
これは自分や家族のためということもありますが、
クライアントのためでもあります。
突然仕事ができなくなったらクライアントに
多大な迷惑をかけてしまうことにもなるからです。
そして、例えそれがやむを得ない事情だったとしても
クライアントは仕事を依頼するのを
どうしても躊躇してしまうからです。
もちろん、どんなコピーライターでも
最初は労働集約型からスタートせざるを得ませんが
できるだけそこを早く切り上げて
少しずつでも仕組み化を進めていくことは
とても重要なことだと思います。
そして、コピーライターの場合
他の職業と比べて
そういった仕組み化は
比較的しやすいのではないかと思います。
なぜなら、一度作ったセールスレターが
何年にも渡って新規客を集めたり
商品を売り続けてくれることは
決して珍しいことではないからです。
その特性を上手に生かすことができれば
完全自動化とはいかないまでも
ある程度のレバレッジはかけれると思います。
そして、そのためにはそれなりの
スキルが必要なことは言うまでもありません。
いずれにしても、
健康管理と仕組み化はコピーライターにとって
最重要課題の一つであることに変わりはないでしょう。
そのことに改めて気付かされた
事件でした。。
それでは、また。
昌子 幹