びっくり!個人でやってる靴屋さんが潰れない理由

from: 藤村紀和

 

自分は地方都市のさらに田舎に住んでいるので、
街の商店を見るとき度々思うことが、あるんです。

 

「あのお店、店構えはとても繁盛してるように見えんけど、なんで潰れないんだろう??」

 

電気屋、メガネ屋、服屋に靴屋、
あなたもそんな風に感じたことありませんか?

 

 

その理由を知った一つの話があります。
これは友人が体験したエピソードです。

 

その友人のお子さんが、
「この靴が欲しい」
と、色指定で言われたそうなんです。

「じゃあ買いに行こうか」
と二人で近くにある商店街の靴屋さんに出掛けたそうな。

 

そしてそのお店に入って、
「この靴のこのサイズで、この色ありますか」

と尋ねたら、

「ちょっと待ってね」
とそのお店の御主人が奥に引っ込んで、
ちょっと待っていたら戻ってきました。

 

「あっ、これ今うちには無いねぇ」
って言いましたと。

でも続けて、
「あっ!そうそう、ちょっと待ってね」
と言い、また奥に行ったんですと。

 

 

 

そしてちょっとしてからまた戻ってきて、
「ちょっとついて来てもらっていい?」
と言われて、商店街の外に出ました。

 

「???」
って子どもとふたり顔を見合わせながらも
「近くに倉庫があるのかな?」
と思いついて行きました。

 

 

そしたらなんと、違う靴屋さんに入っていき、
驚愕の一言!!

 

「さっき言ってた靴、ここに売ってるから買ってね~」
と言い、帰ってしまいましたとさ…。

 

欲しかった靴が手に入ったことは嬉しかったものの、
「なんじゃそりゃ?!」
と面食らったそうなんです。

 

 

だって、言ってしまえば同じ商店街のなかの
別の靴屋さんなんて、言わば競合じゃないですか。

そこにわざわざ誘導するなんて…
なかなか普通では考えにくい事ですよね。

 

でもそれを平気でさも当然のようにやり、帰っていった。

 

 

その友人は、とても感動したそうです。
「なかなか出来ない振る舞いだ。素敵だわ」
って。

 

一気にファンになったその友人は
家族の靴はここで買うと決め、
周りにもこのエピソード話したそうで、
何人かは実際ご主人を見にお店へ行ったそうです。

 

 

 

こうして御主人からすれば
勝手にお客さんが増えて、しかも固定客になった。

こういう商売の仕方が、末永くお店が続く一つの秘訣なんじゃないかと思った次第です。

 

 

御主人からしたら、自分の店で取り寄せせず、
他のお店に電話して訊いたんでしょうね、
すぐ提供できることを優先したんです。

 

 

 

大事なのは、
お客さんの求めるものを早く満たしてあげること。

 

 

ただ私らライターは、靴のように直ぐ
「はい、どうぞ」
って希望を叶えてあげられるものでもないですよね。

 

なので、お客さんのためならば
少しでも早く満たせられる手段を取ることが大事です。

 

 

 

もし自分に相談や依頼が来て、
仮に実力やリソースがなかった場合はどうしましょうか。

 

 

ムリに応えず断ることも必要でしょう。
または出来そうな人を紹介するのもいいですね。
そうなると常日頃からライター同士横の繋がりも大事です。
実際自分も色々助けて貰っています。

 

もし腕に覚えがあるのなら、
まずは構成や流れだけでも素早く相手に伝えることで
安心感や方向性の違いからくるタイムロスを防げます。

 

 

 

そして、ここで注意点が一つ。

お客さんのためにと言いながら、
自分が一番優先になっていたり
“してやってる”と上から目線になっていないか
絶えず確認することです。

 

 

「得意客にしてやろう」というスケベ心でやっていたら
その空気は必ず相手に悟られます。

 

あなたが本当に相手を思い優先した対応をしても、
「いいなぁ」という人も居れば
何も感じない人も当然います。

 

 

何も起きないからって、ガッカリしないこと。
期待しないこと。
期待があるから、そしてその通りにいかないからガッカリするんですよね。

 

でもこれをやり続ける事で結果的に
この友人のような良いお客さんは必ずつきます。
その周りの同じような人たちにも伝わればOKです。
そしてこのようなお客さんは必ず周りに言いますから、
人を選ばず「私はこうする」って決めて、やってみましょう!

 

もし周りになかなか相談できるような環境がなかったら、
私ら理事に相談してみてくださいね。

 

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