「下さい」と「ください」正しく使えてる?

from 成澤将士

先日ウチの社員さんと雑談をしているときに「この間ネットで見たんですけど、ください と下さい の違いって知ってますか?」と聞かれた。

あなたは「下さい / ください」の違い知ってる?

僕は何となく「下さい」の方が丁寧な気がしてほとんどのビジネスシーンで「下さい」を使っていたんだけど、調べてみたら恥ずかしいことに思いっきり使い方を間違えていた。

 

「下さい」は動詞の命令形「くれ」の丁寧語で、たとえば「資料を下さい」「おかわりを下さい」というように、「相手に物や行為などを自分に与えてほしい」という要求をあらわす用法だそう。

 

一方の「ください」は「お入りください」「お気をつけください」「ご利用ください」のように「御(お/ご)」をつけた動詞などの後に続けることで「相手に何かを要望する」という意味を示す補助動詞としての用法で、この場合は敬意や思いやりの意味が強く、要求のニュアンスがないそう。

 

なので例えば

①資料を印刷してください

②資料を印刷して下さい

この2つは意味が変わってくる。

 

①は「資料の印刷を依頼」していて、

②は「資料を印刷して自分のところに持ってきて」と頼んでいる状態。

日本語って難しいね(笑)

 

ちなみに、「ください / 下さい」と似たように使い方をつい間違えそうなのが、

「頂く / いただく」

「致す / いたす」

あたり。あとは「制作 / 製作」とかも間違いやすいよね。

 

ちなみに以下の例文は全部間違った日本語の使い方。

・当日はお気をつけてお越し下さい。

・ご確認頂きたいです。

・宜しくお願い致します。

・現在原稿を製作しております。

 

何がどう間違っているのかは、良い機会だから自分で調べてみてほしい。

自分で調べたことは忘れないものだしね。

僕も自分で調べたから、もうこれらの使い方は間違うことはないと思う。

 

近代日本の文部官僚であり教育者の澤柳政太郎氏は、

「知らないことは罪ではない。知ろうとしないことが罪なのだ。」

って名言を残しているけど、ほんとそうだと思う。

 

気になったら調べて自分のものにする。

色んなジャンルや業界のライティングをしていくならリサーチは重要。

それに、なんでも興味や好奇心をもって自主的に調べる人って知識も豊富だし、ライティングも上手な人が多い気がするんだよね。

 

というわけで、10年近く言葉を扱う仕事をしていながら、まだまだ日本語を理解していないなあと深く反省したのと同時に、今知る機会があって本当に良かったと思った。

こうして学ぶ機会とメルマガのネタをくれた有能なスタッフに感謝だね(笑)

 

んじゃ、今週もお互いがんばりましょう。

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