メルカリが業界No1になれた理由

from 成澤将士

 

前にTVでメルカリの山田社長の特集があったんだけど、その中でとても興味深いやりとりがあった。

 

「なぜ、後発組のメルカリが業界No1になれたと思いますか?」

 

番組の終盤になり、司会者が鋭い眼光で社長にそう聞いた。

 

確かに、フリマアプリは他にも色々あるし、楽天みたいな通販大手も参入している激戦区。

その中で業績を伸ばし上場もし、業界No1に上り詰めた理由を、山田社長はどう考えているのか、司会者はその理由を聞きたいようだった。

 

ちなみに番組の大半は、メルカリが人材の宝庫で、facebookの元No2、サイバーエージェントの元執行役員、ミクシィの元CFO、元外務省官僚などなど、ものすごいメンバーが山田社長の元に集まっており、それはなぜなのか?

その理由を探るべく、山田社長の魅力や半生に迫る内容だった。

 

なので、この質問の答えも、きっと人材がらみの発言をするんじゃないか、と僕は思ってた。

 

でも、山田社長の答えは全然違った。

 

「メルカリは、競合よりも少しだけ使いやすいことを目指したから」

という意外な答えが返ってきた。

 

facebookやアマゾンなど、後発組ながら業界No1になった企業は、どこも同じように「競合より、少しだけ使いやすい(ユーザビリティ)」ことを狙ってやっていたという。

 

なので、メルカリもそれにならい、ユーザビリティに注力してきたというのだ。

 

司会者は予想していた答えと違ったのか、少し怪訝な顔をしていたけど、これはネットビジネスにおけるある種の核心を突いたものだと思う。

 

セールスライターはその職業の性質上、「文章」でどうにかしようとする傾向がある。

でも、僕らの仕事は「成果を出す」ことであり、特にネットビジネスにおいてユーザビリティ、すなわち「デザイン」や「マイクロコピー」などは、セールスコピーと共に重要な要素であることは疑いの余地がない。

 

もしあなたが、セールスライターの仕事はセールスコピーの「原稿」だけを書いて、あとはデザイナーに丸投げするものだと思っているなら、それは大きな間違いだ。

 

「成果」にこだわるなら、どうしたって他の領域も学ぶ必要がある。

 

とはいえ、デザインができるようになる必要があるわけではなく、「良し悪し」が分かれば良いので、多くの事例を見たりして審美眼を養うことが重要だと思う。

 

「微差、僅差の積み重ねが、やがて大差となる」

イエローハットの創業者、鍵山秀三郎さんはそう言ったけど、これはどの業界でも誰にでも当てはまる金言だよね。

 

積み重ね、自分もまだまだで足りないなあと、襟を正す良い機会をもらった番組でした。

さすがテレ東。良い番組作るよね^^;

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