なぜそれを言わない?

From:昌子 幹

先週のこと。

目の検査を受けるために
ある眼科に初めて行きました。

土曜日だからなのかひどく混んでいて
朝一番で行ったものの
既に20人待ちの状態。

他に用事もあったので
「待ち時間はどれくらいになりそうですか?」
と受付の人に聞くと
「それはちょっとわかりませんね」
とのこと。

しょうがないので
待合室で待つことにしたのですが
自分の順番まであと5人くらいになった頃、
ふと周りを見渡していると
ある地味な張り紙が目に止まりました。

なんでも、受付でもらった
カードに印刷されている
QRコードを読み込むと
自分が何人後の診察になるか
最新の情報がわかるらしいのです。

さらに、
「自分の順番の5人前までくらいに戻ってくれば
それまでは外出していてもOK」
とのこと。

なんと、、、

久々に病院に来たから知らなかったのですが
今やそんな便利な機能があるんですね。

てか、それを早よ言ってくれ、、、

だって、その間に用事を
済ませることができましたからね。

「まあ、今や常識的な機能だから
受付の人も言わなかったんだな」
と思ったのですが
どうもそうでもないようで

診察に訪れる人のほとんどが
「待ち時間はどれくらいですか?」
と聞いていましたし、

僕が待っている間にも
何本も受付の電話が鳴っていましたが
(おそらく待ち時間の問い合わせ)

「待ち時間は分かりません」
「予約はできません」
の一点張り。

そのため、「またにします」
と帰って行ったり来院を諦める人も
少なくないようでした。

なんて、もったいない、、、

だって、この機能があれば
実質の待ち時間は5人程度なわけで
長時間ボーッと待っている必要はないのです。

もちろん、
後ろの予定が決まっている人もいるでしょうが
僕のようにそうでない人もいるわけで
この機能のことを伝えれば
その病院を選んでくれた人も
少なくなかったでしょう。

とりわけ病院に行く人にとって
待ち時間が少ないというのは
大きなベネフィットです。

ぶっちゃけ、
どの病院がいいかなんてわからないので
ほとんどの人が口コミや評判をもとに
病院を選ぶでしょう。

でも、評判が良いということは
それだけ患者も多いということ。

そこで、今回のような機能があることを伝えれば
確実に来院してくれる人は増えるはずなのです。

なので、なんでこの機能のことを伝えないのか
不思議に思ったんですが、
そこには意外な理由があることがわかりました。

というのも、家に帰ってそのことを妻に話すと
彼女はこう言ったのです。

「土曜日で病院の人も早く帰りたいから
患者さんを増やしたくなかったんじゃないの?」

なるほど、従業員にとっては
そっちの方が重要なのか、、、

妙に納得してしまいました。

それでは、また。

 

昌子 幹

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