from 成澤将士
個人的なことだけど、先週は僕の誕生日でした。
多くのお祝いのメッセージを頂き、とても嬉しかったです。
誕生日はいつでも嬉しいものだけど、今年はとりわけ嬉しいものになりました。
というのも、ある方(便宜上Aさんと呼びます)から、僕がずっと欲しかったものを頂いたんです。
ちなみにそれは、僕が数年前に失くしてしまったもの。
当時、それはむっちゃお気に入りで、2年以上それはとても大事にしていたんだけど、残念ながら僕の痛恨のミスで失くしてしまったものでした。
失くしてしまった時は、「まあ失くしたモンはしゃーない。」なんて強がっていたけど、僕の心にはぽっかりと穴が開いたようで、かなり引きずったりもしました。
それからは、ふとした時に失くしたことを思い出して落ち込んだり、失くしたものが夢に出てくることも度々。
良い大人がそこまで落ち込むか?と思われるかもだけど、僕は基本的に物持ちが良い方だし、気に入ったものを長く使うことが好きなタイプ。
そして失くしたものはある意味一点物で、似たようなものは結構あっても、他では替えのきかないほど全てが気に入っていたもの。
代替品を試すこともしたけど、やはり全然ダメで早々にそんな気持ちもなくしていました。
それから数年。今年の誕生日の10日ほど前、唐突にそれが手に入ったとAさんから連絡が。
実はちょうどその一週間ほど前にAさんとお話をした時に、ちょっとそれが話題にはなってたんだよね。
それから一週間、Aさんは僕の誕生日プレゼントにと、ずっと気にかけて探してくれていたらしい。
最初それを聞いた時、まず僕はビックリ。
「えっ、マジで?ホントに?」って思った。
そしてそれが本当だと分かると、それはもうむっちゃ感動。
もう二度と手に入らないと諦めていたから、喜びもひとしお。
でもそれ以上に、僕のためにとAさんが頑張ってくれていた気持ちが何より嬉しかった。
僕はきっと生涯このことを忘れないし、もう二度と失くさないように前以上に大切にしようと思う。
そして、僕のためにそこまでしてくれたAさんには一生感謝するし、何かあったら僕ができる限りの協力はするだろう。
ちなみに受け取った日はあまりに嬉しくて、それを眺めてはニヤけるの繰り返しで、僕の表情筋は軽く筋肉痛になった(笑)
僕たちマーケティングに関わるライターは、ともすれば「言葉」で何とかする傾向にある。
でも、その「言葉」が本物かどうか、本当に相手を思ってのものなのか、ただ説得したいだけなのかってのは、思っている以上に相手に伝わるものだったりするんだよね。
だから、書く以上は「商品」に惚れこまなきゃいけないし、届ける相手のことも真剣に考えなきゃいけないし、何て言ったら刺さるのかも工夫しなきゃいけない。
今回の僕の話は「言葉」じゃなくて「行動」だったけど、それでも気持ちが大事ってことは同じだと思う。
まあ、結局リサーチがとっても大事って結論になっちゃうんだけど、思いのこもった文章は、多少つたなくても刺さるもの。
世界一のセールスコピーライターと言われたゲイリー・ハルバートは「セールスレターはラブレターのうようなものだ」と言っているけど、これはある意味核心を突いた言葉だと思う。
僕らの仕事は「説得すること」じゃなくて「思いを届けること」だってことを忘れてはいけないよね。
PS:
ちなみに今回のように「モノ」が何なのかを明かさずに興味を引いて続きを読ませる方法を「ベルベットポーチ」って言ったりする。
「中身が見えないからこそ正体を知りたくなる」っていう好奇心を利用したテクニック。
今回はAさんに了承を取ってないから正体を明かさなかったけど、実際は良いタイミングで正体を明かしても問題ないよ。