from 成澤将士
僕は仕事柄これまでかなり多くのレビューをしてきた(もうすぐ500を超える)んだけど、出来がイマイチだなあって思うレターには、共通点が多いと感じている。
実際、レビューを返した時の動画を確認したりすると、「書き手は違うのに、指摘している箇所が同じ」ってことも結構多いんだよね。
今回話したいのは、リサーチが浅いとか、ベネフィットが弱いとか、そういう技術的ことじゃない。
もっと根本的というか、「書いている内容は悪くないんだけど、書き方がちょっと」・・・っていう「書き方のクセ」みたいな感じのとこ。
ちなみにこの「クセ」を指摘される人には、大きく分けて「3つのタイプ」があると感じている。
なので、今日はそのパターン別の傾向と対処法について話そうと思う。
タイプ1【理論スッ飛ばし型】
このタイプは、女性ライターや右脳派など感覚派というか「直感型」の人に多い。
このタイプの人は、いくつかの情報から結論をパッと自分なりに導き出す能力に長けている。
俗にいう「勘が鋭い」とか「天才肌」とか、そういう感じ。
んで、この手のタイプは「自分の中で理解できて繋がっていること」だからか、きっと「相手も理解しているだろう」と無意識に感じてしまうのか、どうもその「結論に至る途中の過程」を説明することが苦手な傾向にある。
なので、理論展開が完全でなかったり、途中の過程をスッ飛ばして結論に至るような書き方をしがち。
つまり、読み手が理解するのに必要な説明が不足しているので、読んでる側からするとこういったレターを読むと、「誇大的」に感じたり、「なぜそういう結論になるのか?」が良く分からないレターになっちゃう場合が多い。
それで、本人も何かが足りてないことは感じているから、ついつい抽象的な言葉を使いがち。
「凄い」「素晴らしい」「革新的」「驚異的」「人生変わる」とかね。
あとこの手の人は「!」も良く使う。
自分の書いたものに自信がない(なんか弱いと感じてる)から、無意識のうちに「!」の勢いで乗り切ろうとしちゃうんだろうね。
なので、このタイプの人は「過程を順序立てて説明する」ことを普段から意識的にした方が良い。
キッカケから結論に至るまでの流れを箇条書きにしてみたり、意図的にその流れの項目を増やしてみたり、そのジャンルを知らない人や子供に見てもらって意味が理解できるかチェックするとかしてみるのがオススメ。
「こんなに説明しなきゃいけないの?」と最初のうちは思うかもしれないけど、読み手が理解できるように読み手に合わせて調整することは、ライターにとってとても重要な事なので、頑張ってみよう。
ちょっと長くなりそうだから、残り2つは次回以降に解説しようと思うので、お楽しみに。