From:昌子 幹
「セールスコピーライターの仕事は
相手を楽しませることではない。
商品を売ることだ」
という言葉を昔からよく聞くんですが、
率直に言って、僕はこの言葉に
すごく違和感を感じます。
「本当にそうだろうか?」と。
もちろん、最終的なゴールは
商品を売ることかもしれませんが、
その前に相手を楽しませること
「おもしろい!」と思ってもらうことの方が
重要なんじゃないかと思います。
究極を言うなら、
結果として買ってくれなくても
「読んで良かった」
と思ってもらえたら、
それでいいかな、と。
そんなことを言ったら
クライアントに怒られるかもしれないし、
現実問題として
売ることはやっぱり重要なんですが、
売ることにフォーカスし過ぎると
つまんないレターしか
出来上がらないんですよね。
だいたい、無闇に煽るか
正論を押し付けて説得するかの
どっちかになるでしょう。
実際、僕も昔はそんなレターを
何回か書いたことがあります。
でも、結局売れないんですよね。
そんなレター。
じゃあ、どんなレターが売れるかというと、
過去の経験からするとやっぱり
「おもしろいレター」なんです。
そもそも、おもしろくないと
誰も読んでくれないですよね。
じゃあ、どうすれば
おもしろいと思ってもらえるのか?
「おもしろい」って言葉は複雑で
何をもっておもしろいとするかは
たぶん何十、何百通りも
あるんじゃないでしょうか。
人によっても違いますしね。
ただ、大別すると、
思わず笑ってしまうおもしろさと、
興味深いという意味でのおもしろさの
2通りになるのかな、と。
セールスレターでいうと
よく使うのは後者ですね。
たまに、笑わせることを
狙うこともありますが、
これはごく稀です。
その場合、どっちかと言うと、
セールスレターよりもブログとか
メルマガの方が多いでしょうか。
まぁ、失敗することが多いですけどね。。
ていうか、人を笑わせるのって
めちゃめちゃ難しいと思いません?
だから、お笑い芸人って
僕はマジで尊敬します。
それはさておき、
セールスレターの場合に
よく使われるのは
興味深い方のおもしろさですね。
じゃあ、何をもって
興味深いと思ってもらえるのか?
これも、実は無数にあるわけです。
でも、そんな中でも
比較的使いやすいものが
いくつかあります。
例えば、よく使われるのが
「視点が変わる」というもの。
ぶっちゃけて言うと、
当たり前のことをそのまま言っても
おもしろくもなんともないわけです。
例えば「いじめは良くない」とかね。
「だから何?」って感じです。
逆に「いじめは必要」
とかって言われると
つい読んでみたくなりません?
もちろん、そこに説得力がなければ
ただの悪人になってしまいますが、
説得力があれば
「え?なんで??」とか
「なるほど、おもしろい視点だな」
と思ってもらえるわけです。
視点を変える場合、
そのネタを探すのは簡単です。
社会通念だとか一般常識の
逆をいっていることがないか
リサーチで探してみると
結構な確率で見つかります。
あるいは、たとえそれが
一般的な主張と同じであっても
他の誰も言っていない根拠や
メカニズムを示すことができれば
それもまたおもしろいかもしれません。
いずれにしても、
周りと違うことを言うってことが
大切なのかな、と。
というわけで、
このブログの冒頭の
「セールスレターは
売ることが目的ではない」
という主張も視点の変化を
狙ったわけですが、、、
おもしろくなかったら
ごめんなさいm(_ _)m
昌子 幹