ここまで魔力がある、おまけの力…
ポテチ25袋開封容疑で逮捕 「野球カード欲しかった」
おまけの中身が知りたくて――。
2013年のお話。
浜松市東区内のショッピングセンター(たぶんここ、イオンだな)で、
ポテトチップスのおまけのプロ野球選手カードの入った袋25個に、はさ
みで切り込みを入れたとして、51歳の男性(無職)を器物損壊容疑で逮
捕したと発表した。
理由が「巨人軍のカードが欲しかった…」
これ、すごくないですか?!
良いオトナが、おまけのカードをはさみで切り中身を確認する。
25個中、気に行った10個を買って帰る…という。
僕もコレクションでグッズ集めしてたこともありましたし、
ビックリマンシールなんてもう30年以上前に流行ってたのに、今も現役
なんですって。
そこには人間の”心理”が隠されてますよね。
これを知れば、モノを売るときの参考になります。
ということで、今回は一般的なコレクター心理をご紹介。
まず最初が「ツァイガルニック効果」。
これは、物事を達成してしまうと、
「達成しなければ…」
という緊張感が消え記憶から忘れられてします。
逆にこの緊張状態が続くほど記憶に残るという実験結果です。
未達成の状態を意識させ続けることが、カギです。
次に、「バンドワゴン効果」。
ラーメン屋が二件並んでいます。
片方は行列ができていて、片方は店内ガラガラ。
初めて来たとき、どちらのラーメン、食べますか?
行列が多いなら美味しいに違いない。
そうした皆と同じなら安心だ、という心理です。
お客様の声を有効に使うのが、これですね。
そして「サンク・コスト効果」
レジに並ぼう、こっちの方が早そうだ。
そうしたら目の前の客が公共料金を払い出した!
もう片方の方が流れが早いぞ。
あぁ、こちらはレジロールを交換してる…
でも今更並び直すのも…
小っちゃい例でしたが(苦笑)。
ここまできたら、
今更やめられない…という心理です。
僕はこれで大きな失敗をしたことがあります。
(しかも2回。学習せーよ…)
ほかにも、
希少価値が高く高価なものを持って、
周りに自慢したい・優越感を得たいという
「ヴェブレン効果」とか、
限定品や他人が持たないものを
持っていたいという「スノッブ効果」など、
知っておくと有利なものを今回ご紹介しました。
お得意さんにはえこひいきなオマケ、
「あなたにだけ差し上げます」とか、
そうでない人には全部集めると
何かが起きるオマケとか、
こうした心理欲求を知って
レターやマーケティングに織り込んでみてください。
きっと反応が変わってきますよ…。
自分自身、そうなってることもあるんですからー(^_^;)
追伸)
オマケって、「御負け」って書くんですね。
関西の人が、「ねぇ、まけてぇなー」というのは、
お店の人が負けるってことなんですね。