from 成澤将士
不思議なものでうちのクライアントたちは、過去に他のセールスライターやそこそこ有名な会社に頼んだものの結果が芳しくなくて、セカンドオピニオン的にうちに相談、というケースが半数を占める。
んで、他社さんではどんな感じだったのかを聞いてみると、結構酷い状態だったりすることが多い。
例えば、契約の段階までは親切で一生懸命だったのに、いざ契約してみたら、急に対応が冷たくなってしまったとか、
作ってもらったLPの結果が出なかったと言ったら、音信不通になったとか、
結果を出すためには追加料金が必要だと言われたとか、、、
まあ、他にもいろいろあるけど、ぶっちゃけこの手の話は結構多い。
僕は細かい契約内容は知らないけど、実際そういう話をしていたクライアントが、その後うちと契約しても揉めることはないし、問題はクライアント側にはないと思う。
問題なのは、誠実でない対応をとる方だろう。
そんな中、最近クライアントから聞いた話で印象に残っているのが、ある駆け出しのセールスライターの話。
彼とクライアントは、あるセミナーで知り合ったという。
40代半ばの彼は、大手企業に勤めながらセールスライティングの勉強をして、今年独立したばかりだという。
人当たりもよく、積極的にコミュニケーションを取ってくる姿に、クライアントは好印象を抱いたという。
「報酬はいりません。タダで構わないので、レターを書かせてください」
そう言われたクライアントは、前段の印象もありOKを出したという。
まあ、ここまではよくある話。
実績を積むために無料で書かせてもらうってのは、そんなに悪い話じゃない。
でも、出来上がってきたレターが素人目に見てもマズかったらしい。
実際、僕もそのレターを見せてもらったけど、正直言ってかなり稚拙な出来だった。
100点満点で12点くらい。っていうか、よくこのレベルで独立したなと逆に感心した。
クライアントに聞いたら、リサーチに協力してほしいといわれて、数時間打ち合わせをしたり、色々資料も渡したそうだ。
しかし、そういったものが全く反映されていなかった。
その結果、クライアントの口から出たのは、
「ちゃんとやってくれない人には、タダでも頼みたくないです」
という真理を突いた言葉。
そりゃそうだよね。
お金というコストは払ってなくても、時間というコストは払ってるわけで、それに見合わなければ価値はない。
僕がいつも言うことだけど、僕らセールスライターは、ある意味「技術職」だ。
マーケティングに関する「知識」や、それを実行するための「ライティング」など、その分野のプロフェッショナルでなければいけない。
本来、「タダで書かせてください」というのは、技術はあるがチャンスがない人が取る手段であるべきで、技術のない人間がやれば、それはせっせと悪評を広めているだけに過ぎない。
だからどれだけ人当たりが良かろうと、技術がなければ次はない。
結果、次に繋がらないから、いつまで経っても交流会やセミナーで、「タダで書かせてください」と言い続けることしかできない残念な自称セールスライターから脱却できない。
セールスライターは技術職。
これを忘れずに、研鑽を積んでほしい。