具体性って大事だよね

from 成澤将士

先日夕食を食べながらテレビを見ていた時のこと。

突然ブツっとテレビが消えて、電源が入らくなった。

コンセントを抜き差ししても、主電源の赤いランプが点かない。

 

買って2年してないのに故障なんてツイてないなあって思ったけど、幸い長期保証も入っていたし修理費用もかからないから、わりと気軽にサポートに電話をして修理の依頼をすることに。

さすが大手のサポートは懇切丁寧で対応も素晴らしく、その日のうちに訪問修理の日程も決まった。

ちなみに訪問時間は、当日の朝に担当者から連絡が来るとのこと。

 

んで、当日9時すぎに訪問修理の人から電話が来た。

「午前中の一番遅い時間、遅くとも11:30には伺います」とのことだった。

 

そして修理が来る時間の11:30。

修理が来ない。

まあ、前が押したりとかあるし多少遅れるのはしょうがないよね。

 

11:45

まだ来ない。

遅れるのは仕方ないとして、連絡くれればいいのになぁ。

 

12:00

まだ来ない。連絡もない。

腹が減った。修理が終わってから昼ご飯を食べる予定だったんだよね。

 

12:15

まだ来ない。連絡もない。

空腹で若干イライラしてくる。遅れるなら連絡ほしいなあ。

と同時に、連絡がないのは道中何かあったのでは?と心配になる。

 

12:30

しびれを切らしてこっちから連絡しようとしたタイミングで修理業者から電話がくる。

「すみません、前が押してしまいました。もうちょっとで伺います」

 

もうちょっとってことは、あと10分、かかっても20分かな。

お昼作ってたり食べてるときに来ても気を遣わせちゃうだろうから、とりあえずお昼を作るのはやめて、バナナをささっと食べて待つ。

 

ところが13:00になっても来ない。

 

結局来たのは電話があってから1時間後の13:30。

修理自体は30分かからずに終わったし感謝してるけど、ちょっとモヤモヤが残ったよね。

 

トータル2時間遅れるのはスケジュール設定としてどうかと思うけど、修理関係は不測の事態もあるししょうがない部分もあると思う。

 

でも今回個人的に一番モヤモヤしたのは、連絡が遅れたこともあるけど、「もうちょっとで伺います」って電話から1時間遅れたこと。

 

これが「1時間後に伺います」だったら、気持ちは全然違ったと思う。

それならお昼も普通に作って食べられたしね。

 

 

今回の「もうちょっと」のように、受け取る人によって基準が変わる言葉ってあるよね。

・少し
・だいたい
・多く
・たまに
・けっこう などなど

こんな感じの表現はたくさんあるし(たくさんもそうだね)、このあいまいな表現は日本語のニュアンスの奥ゆかしさを表す上で不可欠でよく使うもの。

 

ただ、これらの表現は僕らライターが使うときは気を付けた方がいい。

なぜなら、受け取る側の基準が分からないから。

発信側と受信側の基準のズレは、いらぬ誤解を与え、不信感やクレームに繋がってしまうことがあるからね。

 

なので、こうした表現をする場合は、数字を入れるのが一番簡単で認識のズレが少ない。

 

例を挙げると、、

「多くの人が満足しています」

って表現よりも、

「93.7%の人が満足しています」

って表現の方が、認識のズレもないし、具体性があって信憑性も高く感じるんじゃないかな?

 

もちろん全ての表現にキッチリ数字を入れろってことじゃない。

入れられない場合もあるし、そこに囚われると表現がおかしくなることもあるしね。

 

 

もし自分で書いたものが、「なんかフワっとして抽象的だなあ」って感じるなら、この「数字」が足りてないことが原因の1つかもしれない。

なので、こういう「使えそうな数字」をリサーチで探すことも、普段から意識しておくと良いと思うよ。

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