信用・信頼を勝ち取るために、これは守りたい

from: 藤村紀和

 

仕事をする上で、大事にしていることはありますか?

 

「クライアントの話をよく聴こう」
「相手の望む成果を超えていこう」
「相手だけじゃなく社会に貢献しよう」

心からこんな言葉を言えたら素敵ですよね。

 

 

今や企業も個人も”コンプライアンス遵守”が
強く求められる時代になりました。

 

単なる法令遵守に留まらず、
規範や道徳など倫理観持って
誠実に仕事することが重要です。

 

 

もしこれを踏み外してしまったら、
・ブランドイメージの失墜
・顧客離れ
・売上げ現象 …etc

 

負の影響は大きいですね。

 

今、日野自動車で排ガスや燃費データが改ざんされたと明らかになっていますが、同時にパワハラ体質はじめコンプライアンスに引っ掛かる企業風土も見えています。

 

 

実はコンプライアンス遵守って、
なにも今に始まったわけではなく、実は戦国時代にもあったんですよ。

 

 

そしてコンプライアンスを無視し掟破りを繰り返した有名な戦国大名が居ました。

 

それが、奥州の雄・伊達政宗公です。

 

 

戦国時代って下剋上の世とはいえ、
武家社会の慣習や道徳があったんですね。

 

 

それが強化されたのが、
豊臣秀吉による中央政権ができた後です。

「もう私戦をするな」
「勝手に大名同士で婚姻するな」

とコンプライアンスを守れと命令するわけです。

 

 

ところがまだ小勢力がたくさんある東北で、
野心家の伊達政宗は知らん顔で勢力を拡大するんですね。

 

 

家督相続をして72万石からはじまり、
周りの領地を切り取り150万石まで増やしました。
ほぼ倍増。

今でいうといくらかって、
「1石=27万円」という計算式があって、

計算するとざっと毎年4,000億円!の売上げですよ。
そら領地拡大したくなるってものですよね。

 

 

しかし当然秀吉の心証を悪くして、
(途中小田原攻めの時に死装束で謝りにいくなどしたが)
支配地を半分に減らされてしまいました。

 

 

これに懲りない政宗公。
また領地を増やすために裏で一揆を煽動するも、
一揆が炎上し過ぎてエライことになってしまい、
しかも煽動した証拠書類が見つかって58万石に減らされました。

コンプライアンスを守らないことで、
引き継いだ領地すら維持できませんでした。

 

 

 

乾坤一擲、関ヶ原の戦いで徳川家康に味方し
また東北で一揆を煽動し勝手に領地を拡大しようとするもバレてしまい、領地を増やせず。。

 

 

しかし政宗公の凄いところは、
途中からガラッと方針を変えて
コンプライアンスを重視するところに転換し切ったことです。

 

江戸幕府ができ、徳川家の支配体制が確立された江戸時代初め。
政宗公は先頭を切って幕府の方針に取り組むんです。

例えば、
・天下普請(大名が私費で公共工事する)に誠実対応
・大坂の陣では徳川方として参陣
(一揆煽動は止めた笑)

 

 

これによって伊予宇和島に10万石を貰い、
家督相続時の収入を回復します。
しかも伊予宇和島藩の伊達さんは、幕末に四賢候の一人として活躍するんですね。

 

その後、制定された武家諸法度にも従順に対応し、
参勤交代も率先して賛同し、反対意見を封殺するなど貢献しまくります。

結果三代将軍の徳川家光から絶大な信頼を受け、
徳川一門に準ずる待遇を得ることになりました。

 

 

コンプライアンスを無視し続け常に警戒され続けた時代から、
自ら動きコンプライアンス遵守することで信頼を勝ち取ったんです。

 

 

ここまで極端に転換するのも稀なんですが、
もし遵守するなら徹底的に先陣を切って行動するのが
繁栄していく秘訣なんだなぁと思います。

 

 

振返ってみて、私たちが関わるWebの世界でも、

載せている情報の出どころや
信ぴょう性がアヤシイものも多くないですか?

 

 

ライターの仕事でも、間違いない情報ソースを示したり、
著作権や肖像権など気に掛けることは多いです。

 

僕らの仕事の場合、コンプライアンス違反をしてしまうことは
クライアントの迷惑(行政指導や摘発)や消費者を騙すことになるので、
問題が起きた場合は訴訟や補償などなど、自分だけではどうにもならない大事故になることもあるので、本当にリスキーなんですよね。

 

 

信用を失うときは一瞬、
コンプライアンス遵守は信用や信頼を得ていく、
最も簡単で有効な手段ではないでしょうか。

 

同じ仕事をするなら、
信用信頼を得た方があなたの能力や技術も活きていくってものですものね。

 

*でもこんなクライアントは要注意ですよ。
私たちも当然ですが、問合せしてきた企業も見極めたいですね。

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