「比較」のチカラ

from 成澤将士

先週末から北京で冬季オリンピックが始まったね。

去年夏季オリンピックが東京であったばかりでちょっと変な感じもするけど、僕はスポーツ全般が好きだから楽しみだし、時間の合うものはテレビで見たりしたいなって思ってる。

んで、その冬季オリンピックについて、ネットニュースなんかを見ていてちょっと面白い現象に気が付いた。

それは、「東京オリンピックと比べて〇〇」みたいな話が多いこと。

 

「開会式は東京オリンピックより良かった」とか、

「会長のあいさつは東京オリンピックと比べて長い」とか、

「選手村のベッドは東京より寝心地が良い」とか、

「選手村の食事は東京オリンピックと比べてかなり不味い」とか、

「コーラの値段が違う」みたいな感じで、比較するようなものが多いんだよね。

 

ここまで比べられる要因は、単純に比較しやすい状況が揃っているからだと思う。

東京と北京は同じアジア圏で、しかも期間はまだ半年程度しか経ってない。

まだ半年前の記憶も残ってるし、夏季と冬季で違いはあれど、環境も近ければそりゃ比較も簡単にできちゃうよね。

 

今回のオリンピックの話のように、「比較」は単純にニュースとして興味を引きやすいってのもあるんだけど、この「比較」はマーケティング的にもとても効果のある手法でもある。

 

例えば価格.comは商品の価格の比較をするだけで、あそこまで伸びているよね。

他にも何かを探そうとしたら、比較サイトを見るなんてもはや当たり前。

 

比べるってことは、無意識下で「選択」をさせている状態。

そして「比較」は目に見る形で違いや優劣が出るから、受け取る側の思考を意図的に誘導することもできちゃう。

つまり、「比較」をうまく使うと、より行動させやすい(売りやすい)状態になったりするんだよね。

 

比較と言えば、あなたも知っているかもしれないけど、世界一売れたセールスレターと言われている「ウォールストリートジャーナル」の「Two Young Men」という広告は、同じものが20年以上使われ続け、総額数千億円を売り上げている。

長くなっちゃうんで内容は割愛するけど、このセールスレターは、「2人の男の比較」の話で始まっているよね。

 

これは本当によくできていて、これをスワイプファイルとして書かれたセールスレターは、星の数ほどあるんじゃないかな。

僕も何度か使ったことはあるし、その効果は身をもって経験してる。

 

他にも少し脱線するけど、小学生がクラスで流行っている何かを欲しい時に、「だってみんな持ってるもん」って親に訴えることがあるけど、これもある意味比較だよね。

まあこのやり取りの裏側には子供と親の複数の感情が働いているわけだけど、それらは「他の子どもとの比較」をすることで生まれている。

 

そう、小学生でもこの「比較」には親を行動させるパワーがあるって本能的に知っているんだよね。

それって凄くない?

 

そんな感じで、「比較」は思考や行動の誘導をしやすい強力なテクニックの1つ。

あなたも何かを書くときに、比較の要素はなるべく入れることを意識してみてはどうかな?

 

ちなみに比較を効果的に使うには、ちょっとしたコツがあるんだけど、長くなっちゃったんで今日はこの辺で。

 

んじゃ、またね。

 

PS:要望が多ければコツについても話そうと思うんで、知りたいって思ったら下のコメント欄にメッセージをどうぞ。

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