数字のトリックに気をつけよう

from 成澤将士

先週はGWで多くの人が連休だったと思う。

GWだしどっか行きたいけど、コロナもあるし、、、ってことで行動を自粛した人も多いんじゃないかな。

一方で、度重なる緊急事態宣言に飽きちゃって、もはや何も気にしていないで行動していた人もいただろう。

 

実際にニュースでも「神奈川県の江ノ島は昨年の5倍の人出で混雑している」ってわざわざヘリコプターからの空撮付きで報道していた。

「去年の5倍ってヤバイな。みんな危機意識なさすぎじゃない?」ってのが、おそらくこのニュースを見た人のほとんどが抱く印象だと思う。

 

僕もこの報道の字面だけを見て最初は同じような印象を抱いた。

でも、空撮映像を見て「ん?人出少なくね?」って思ったんだよね。

 

というのも、冒頭の写真は僕が2013年のGWに江の島に行ったときに撮った写真なんだけど、ご覧の通りとんでもない人出だったんだよね。

仲見世通りはびっしり人で埋まってて満員電車状態。しかも幸か不幸か雲一つない快晴で気温は夏日。

山門まで大した距離じゃないのに2時間近くかかって、こんな時期に来るもんじゃないなって後悔したくらいの大混雑だった。

まあでも汗だくで入ったお店のシラスと生ビールの味は最高だったことだけは付け加えておこう(笑)

 

まあそんな感じの混雑っぷりだったんだけど、ニュースの空撮映像を見ると、明らかにそんな感じじゃなかった。

確かに人は多く感じるけど、地面が半分くらい見えてるというか、僕の知ってる状況とはかけ離れている。

 

そこで僕は気になった。

 

だって「去年の5倍の人出」って言うけど、そもそも去年のGWって日本全国が緊急事態宣言出てたのに、今年は関東圏は東京都だけ。

まん延防止等重点措置、俗にいう「まん防」もあるやん、って思うかもだけど、確かにまん防は神奈川県で9市に出ていたけど、ぶっちゃけ神奈川県は市だけで19ある。

去年の日本中が緊急事態宣言で移動をあまりしなかったGWと、規制が中途半端かつ他の地域の人の移動はお願いレベルで済ませてる今年のGW、果たしてこれは正しい比較と言えるのだろうか?

 

まあ、今年の人出がどうなのかとか、出歩いてる人はどうなんだとか、そういう議論をする気はないのであしからず。

 

ところで、昨年とじゃなくて例年と比べたら、人出はどうだったんだろう?

気にならない?

 

ということで調べてみたら、今年のGWの江ノ島の人出は「例年の半分」程度まで減っていたらしい。

例年の半分って、なかなか優秀な結果だと思わない?

 

もしニュースのタイトルが、

「江ノ島は昨年の5倍の人出」じゃなくて

「江ノ島は例年の半分の人出」だったらどうだろう?

 

きっと受け取る印象がだいぶ違うんじゃないかな?

 

 

具体的な数字ほど情報の信頼性を上げるのに有効なものはない。

 

だからこそ忘れないでほしい。

「数字は事実を表しているけど、使い方で意図的に印象操作することもできる」ということを。

 

報道や広告に出ている数字には隠された「狙い」がある場合がほとんどだから、そういったものを見る時は発信者側の「狙い」は何なのか?って視点で見たりすると、見えるものが違ったりするかもしれない。

そしてそういった考察をしたり他の数字を調べてみたりとかの繰り返しが、自分のリサーチやライティングのスキルアップに繋がったりするんじゃないかな。

 

まあ、何でも「意識する」とこが大事だよね。