from 成澤将士
あなたは誰かにインタビューをしたり、逆にインタビューをされたことはあるかな?
僕は仕事で、プロモーション用の動画だったり、リサーチを兼ねてとかで、クライアントの社長さんや社員さんのインタビューをすることが結構多いんだよね。
そしてダイレクト出版さんとかからインタビューを受けることも多いから、する側もされる側もわりと経験は多い方だと思う。
んで、インタビューはする方もされる方も人だから個性があるし、当然上手い下手がある。
一体なぜこんなことを聞いてくるんだろう?って釈然としない質問をされることもあるし、いくら質問してもほとんど一言で終わっちゃって何にも参考にならないし使いどころがまったくない。なんて場合もある。
僕がインタビューのたびに思うのは、「インタビューは、する側とされる側との共同作業」だってこと。
だから僕がインタビューする時は、この質問をどういう意図でしているのか?どういった答えが欲しいのか?そういった背景をしっかりと相手に伝えて、なるべく相手が答えやすい環境を用意することを心がけている。
そうすれば、相手の頭も整理されて事前に準備ができるから、わりと良い感じの答えをくれることが多いんだよね。
もしそれでも良い答えが出ない場合は、他の人の回答例を伝えてみたり、出てきたキーワードをさらに深堀したりって感じ。
そして逆にインタビューをされる側の時は、インタビュアーがどんな答えが欲しいのか、狙いや意図を汲みながら答えるし、掴みきれない時は逆に聞いてから答えるようにしている。
さらに複数名でのインタビューの時は、前に話した人が脱線したりズレてるなと思ったら、しっかりフォロー入れて軌道修正をしたりするようにしてる。
そうすると、「とても良い答えをありがとうございます」とか「良いものが撮れました」と喜ばれることが多いんだよね。
これがたまに生放送の複数インタビュー企画とかの時は、時間も気にしながら何とか番組が成立するように裏回しじゃないけど上手く立ち回らないといけないから、頭はフル回転だし、終わった後は結構疲労困憊のことが多かったりする(笑)
んで、このインタビューの上手い下手は、実はライティングの上手い下手にも直結するんじゃないかって前から思ってるんだよね。
ぶっちゃけ伸びない人って、質問の仕方がとにかく下手なとこが多いのよ。
例えば、「どうやったらライティングが上手くなりますか?」とかね。
これ聞かれたら、「たくさん勉強してたくさん書いて人に見せてください」ってしか言えないんだよね。
これが、
「ライティングの勉強を始めて半年です。スワイプファイルを使ってライティングの練習をしているのですが、どうも上手く書けている感じがしません。スワイプファイルを使う上でポイントやコツはありますか?」
って質問だったら、それはかなり細かく具体的なアドバイスができるのよね。
基本的に人って、人から何か聞かれたら、「良い答えをしたい」って本能的に思うもの。
にもかかわらず、質問した時に、思うような答えが得られなかったり、相手に逆質問されるような場合は、「聞く側の問題」である場合がほとんど。
僕らライターは「伝えることが仕事」だから、相手にちゃんと意図が伝わるように相手に合わせて質問したり、メッセージを変えるのは当たり前。
だから、これができない人ほどライティングが上手くないケースが多いのも納得だよね。
リサーチとかでインタビューをする時や、誰かに質問をする時は、なるべく意図や背景を伝えつつ、できるだけ良い答えを引き出せる状況を作ることを心がけてみると、きっと今までと違うものが得られるハズ。
そう考えると、普段のコミュニケーションも意識ひとつでライティングのスキルアップに繋がる立派なトレーニングになるんだよね。
全ては意識次第。あなたの潜在意識に仕事をさせよう。