From:吉田知也
こないだiPhoneやiPadのOSが
新しいiOS15になったのですが
マーケッター的に見過ごせない
プライバシー保護の機能が
搭載されました。
※少し難しい話もあるので、
面倒な人は、技術的な話のパートは
ざっくり読みでもOKです。
たとえば、
「メールプライバシー機能」
というのがつきました。
これは、メール受信者の情報を
送信者側に知らせないように
するというものですが、
具体的にどういうことかというと、
たとえば相手がメールを
開封したかどうかを測定するとか、
メール内の特定リンクを
クリックした人だけに
別な案内をするといったような、
いわゆるメールマーケティングが
大幅に制限されてしまいます。
また、「プライベートリレー」
というのもつきました。
これは、プラウザのSafariによる
Webサイトの閲覧履歴や
Webサイトで行った行動が匿名化されます。
(ただしこれを使用できるのは
有料版のiCloud利用者のみ)
こちらもメールの保護同様、
サービス提供者側から見ると
さまざまな影響が出てきます。
Webサイトに
特定の地域から
アクセスした人を調べるとか、
同じ商品ページを
何回か訪問した人には
その商品の資料請求ページを
ポップアップで表示させるとか、
実はそういったことも
今までできたのですが
これからは難しくなります。
※ただし、これをONにすると
既存のスマホ向けサービスで
一部の機能が使えなくなってしまうようで、
ドコモ、au、ソフトバンクなどが
「プライベートリレーをオフにしてください」
という案内を出しているようです。
いろんな機能が追加されましたが
平たく言うと、
「小手先の技が使えなくなった」
ということです。
今回はApple独自の対応でしたが
Googleも同様のプライバシー保護を
検討しています。
ある特定の商品の
Webサイトを何気なく見ただけで、
他のサイトに行っても
そのネット広告ばかりが表示されて
うんざりした、という経験を
あなたもお持ちでしょう。
これって、自分の閲覧データが
(個人の特定はされないにせよ)
勝手に抜かれているということです。
広告を出す側にとっては
とても便利な機能でしたが、
こうしたことが、今後できなくなります。
デジタルの世界のルールは、
こんなふうに、ある日突然変わります。
小手先のWebマーケティングに頼らない
丁寧な関係性構築が
ますます重要な時代になります。
いかに有益なコンテンツを届け、
いかに相手の気持ちに寄り添った
セールスをするかが、
ますます大事になってきます。
コンテンツ勝負になった時、
いちばん大事な役割を
担うのは誰でしょうか?
そう、ライターです。
ネットのプライバシー保護が
強固になればなるほど、
ライターの存在は
さらにこれからますます大事に
求められてくるのでは
ないかと感じています。
画面の向こうにいるのは
ひとりひとりの「人」です。
相手に伝わる的確な
コミュニケーションを通して、
強固な基盤を作れる
ライターになりましょう。
p.s.
相手に伝わるライティングをするためには
「ベネフィット」を的確に書けるようになることが
何よりの近道です。
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