希少性と緊急性トリガーの使い方

From:昌子 幹

2週間くらい前のある夜のこと。

お風呂に入ろうと
お湯を溜めていたら
何か違和感を感じました。

ん?湯気が出ていない??

あれ?と思って溜まったお湯を
手で触ってみると冷たい。。

お湯の電源を入れ忘れたのかと思ったのですが、
スイッチはちゃんとONになってる。

もしかして、、、

玄関を出て給湯器を見ると
作動していないではありませんか。

「あちゃー、給湯器が壊れた。。」

しょうがないので、
その日はお風呂を諦め
寒さに耐えながら
冷たいタオルで体を
拭いただけにしたのですが、
問題は翌日からのことです。

連絡してすぐに業者が来て
直してくれるとは限らないし、
修理できなかったら
取り替えないといけない。

在庫があるとは限らないし
そもそもコロナの影響で
建築関係の機材って品薄状態が
続いていると聞いた記憶もある。

不安に思いながらも翌日
マンションの管理会社に連絡すると
案の定、、、

「給湯器は今ほとんどないので
数ヶ月待ちになると思いますよ」

ガーーーーーン!!!

これから数ヶ月間
お湯なしの生活を送るのか?

暖かい時期ならまだしも
真冬の真っ只中に??

暗澹たる気持ちになりながら

「多少高くなってもいいから
何とか手にはいらないかな」

と思わずにはいられませんでした。

ただまあ、業者に聞いてみないとわからないので
ということで聞いてもらったところ
何とたまたま該当する給湯器があるとのこと。

しかも、その日の夕方には
業者さんが来てくれて
取り替え工事までしてくれたのです。

管理会社の担当者いわく
「在庫があったのも奇跡ですが
業者さんがその日のうちに来て
直してくれたのも奇跡ですよ」
とのこと。

もう、その担当者と業者さんと
給湯器を作ってくれてる会社と
お湯という存在、
全てに感謝しましたね。

ただ、その一方で
今回の一件における
自分の心理状態の変化を
冷静に分析している自分がいました。

もうこれは職業病ですね。

最終的には無事解決したわけですが、
在庫がないとわかった時僕は
「高くてもいいから欲しい」
と思ったわけです。

よくよく考えたら
これってすごいことだと思いませんか?

買い物をするときに
そこまで思うことなんて
まずないじゃないですか。

そんなお客さんばっかりだったら
セールスはめっちゃ楽になるわけです。

じゃあ、なぜ僕は
高くても欲しいと思ったのか?

それは、希少性と緊急性の
心理トリガーが働いたからです。

心理トリガーって大抵
一つだけでもパワーがあるのですが
2つ以上組み合わせると
さらに強力になるんですね。

今回の場合で言うと、

希少性=在庫がない
緊急性=お湯がないと生活に支障をきたす

の2つによって
「高くてもいいから欲しい」
という状態になったわけです。

逆を言えば、
希少性と緊急性のトリガーを組み合わせれば
お客さんをそういう状態に持っていきやすくなる
ということでもあります。

じゃあ、どうやって
希少性や緊急性を生み出すことができるのか?
という話になるんですが、
それは一概には言えません。

だって、商品やその時の状況によって
何をするかは全然変わってきますからね。

そして、それを考えるのが
コピーライターの仕事です。

ただ、希少性や緊急性のトリガーで
必須になるのが「誠実さ」です。

例えば、十分に在庫があるのに
「残りわずか」と偽ったり、
「このままだとあなたは、、、」
みたいに煽ったりするのは
当たり前の話ですがNGです。

ただの気持ち悪いコピーにしかなりません。

まあ、これは希少性や緊急性に限らず
あらゆる心理トリガーで言えることでもあります。

それを踏まえた上で
あなたが売っている商品で
どうすれば希少性や
緊急性を生み出せるのか?

一度、考えてみるといいと思いますよ。

それでは、また。

昌子 幹

P.S.
それにしても、、、
僕らが普段当たり前だと思ってることって
全然当たり前じゃなくて
誰かのおかげで生活できてるんだと
改めて思い知らされました。

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