商品の価値を簡単に上げる方法

from 成澤将士

今週はひな祭りがあるね。

ちなみにひな祭りは僕の誕生日でもある。

子供の頃は女の子の日が誕生日なんて嫌だなあって思ってたけど、大人になると逆に憶えてもらいやすい日で良かったなあなんて思う。

 

今日はそんなひな祭り絡みの話なんだけど、先日TVでひな人形を作る工程を見る機会があった。

 

京都の有名な人形メーカーへの取材。

お店に飾ってある人形は、お内裏様とお雛様のセットでたしか70万円ほど。

多少手がかかるにしても、むっちゃ高いやんって思った。

 

でも、番組を見ているうちにその考えは変わることになる。

 

人形つくりには大別して4つの工程があり、手、頭、髪結い、着付けとそれぞれ独立した職人が工房を持ち専門に作っているという。

 

例えば手を作るだけでも30の工程があったり、

頭部はあの顔の形を作るまでには14回も塗りを重ねて柔らかさを出していたり、生え際は一つの人形につき3000本もの筆入れをするから、一つ作るのに2ヶ月かかること、

髪結いは頭部を削って髪を埋め込むため失敗が許されず、さらに7つも工程があること、

そして着付けに使う着物は本物の西陣織を使い十二単を作ること、着物同士を接着するときに使う糊を塗る紙は100年以上前の和紙でなければいけないこと、

 

などなど、もしかしたら数字には多少間違いがあるかもだけど、こんな感じでものすごく手間と時間とコストがかかっていることが分かった。

これだけ細かく工程があることを知らなかったし、とても良い勉強になった。

 

そしてそれらを見終わったとき、僕は「ここまでやって70万は逆に安い」と思った。

最初はむっちゃ高いって思ってたのに、見事な手のひらの返りっぷりだよね。

 

こういう制作工程など、一般人が知らないことをしっかり伝えることは、それだけで今回の僕が感じたように、モノの価値を高めることができる。

 

そして、さらにこの価値を高めるために重要な要素がある。

それは「数字」

 

さっきの僕の話には「30の工程、14回の塗り、3000本の筆入れ、2ヶ月、7つの工程、100年前の和紙」など数字が入っているよね。

この具体的な数字があるかないかで、見え方は一気に変わってくる。

 

「膨大な回数の筆入れ」と「3000回もの筆入れ」だと、どっちがリアルかは一目瞭然でしょ?

 

他にも例を挙げると、

A:収入を増やす方法

B:2ヶ月で収入を増やす方法

C:2ヶ月で収入を3倍に増やす方法

数字が入るほど、どんどんリアルになるのが分かるよね。

 

そういえば前にJAの牛乳の広告で「今朝の1杯をお届けするのに、3年かかりました。」ってのがあったんだけど、これも具体的な数字が入ることによって、何の変哲もない牛乳の価値がグッと高まるという非常に秀逸なコピー。

 

こんな感じで、数字は上手く使うと説得力も増すし、モノの価値も引き上げてくれる。

 

リサーチの際はこうした「使えそうな数字」も意識して探してみると良いんじゃないかな。

きっと、あなたの書いたものの価値を引き上げてくれると思うよ。

 

んじゃ、また。

 

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