神社に学ぶマーケティング

From:昌子 幹

これはGWに参拝してきた
出雲大社の写真。

改元もあってか、いつにも増して
多くの人で賑わっていました。

出雲大社といえば
縁結びの神様で有名な大国主命。

なので、最近は若い女性が
こぞって日本各地から訪れます。

そこで、僕も
「どうか素敵な人と
結婚できますように」
とお願いしてきました、、、

なんてことはありません。

そんなことが知れようものなら
隣で家族の幸せを祈っている妻に
しばかれるのは目に見えています。

では、なぜ出雲大社に?

それは、僕の出身地が出雲地方だから
というのももちろんあるのですが、
もうひとつは、お礼参りです。

大国主命の功徳は何も
男女の縁結びばかりではありません。

もっと、広い意味での縁結びを
後押ししていただけるのです。

今更の話で恐縮ですが、
人間が一匹でできることなど
ほとんどありません。

あったとしてもたかが知れています。
そして、それはコピーライターも同じ。

とかく、1人で黙々と仕事をこなす
イメージの強いコピーライターですが、
それは書くという作業に限った話。

実際には、クライアント、顧客、
パートナーなど、たくさんの方々の
協力があって初めて成り立つ仕事です。

そして、様々な人たちとの縁を紡ぎながら
文字通り大きな国(場)を作り上げ、
さらにそれを後世に譲り渡していく、、、

というのが本来の
大国主命の功徳であり、

その功徳をいただくために、去年
独立した時にも参拝してきました。

で、その後、本当にたくさんの方々に支えられ
無事1周年を迎えることができたので
お礼参りに来たというわけです。

が、ここでお話ししたいのは
別に僕のことではありません。

そこはマーケティングの話ですw

「え?神社でマーケティング?」
と思われるかもしれませんが、
神社にだってマーケティングは必要です。

例えば、僕が厄払いに行った神社から
その一年後に後厄のお祓いをすすめる
DMが届いた時には正直ビビりました。

しかも、人型の紙が同封されていたので
捨てるに捨てれません(よね?)。

それだけが理由ではありませんが、
結果として、僕は今やその神社の
常連(?)となっています。。

それはともかく、
マーケティングで重要なのが
ベネフィットであることは
これを読んでいるあなたには
釈迦に説法でしょう。

では、神社における
ベネフィットとは何でしょうか?

誤解を恐れずに言うなら、
それは、それぞれの神社の功徳、
あるいはご利益です。

で、個人的に思うのですが、
出雲大社の場合、男女の縁結び
というイメージが強すぎて、

本来のベネフィットが、
どうもあまり知られていない
気がするのです。

その結果、本来もっと得られるはずの
参拝客を逃しているんじゃないかと。

実はこれ、商品やサービスでも
よくあることです。

例えばエスエス製薬の商品のひとつに
「ハイチオールC」というのがあります。

これはもともと、中高年向けの
二日酔いのための薬で、
発売以来20年間、毎年20億円くらい
売り上げていたそうです。

悪くないですよね?

ところが、この薬の成分が
しみやそばかすにも効くことが
わかったのです。

で、折からの美白ブームもあり
この薬を若い女性向けに
美白用の薬として売り出したところ、
翌年の売上は一気に34億円になったそうです。

つまり、商品自体は変えず
違うベネフィットを打ち出しただけで、
中高年から若い女性へと新たな
客層を獲得することができたのです。

そう、ひょっとしたら
出雲大社でも同じことが
できるのではないか?と、、、

男女以外の縁結びも
ベネフィットとして
伝えることができれば、

若い女性だけではなく
中年層を中心に
ビジネス系の参拝客も
もっと増えるのでは?

しかも、それを伝えるための
ストーリー(神話)まであるのです。

ここだけの話、
僕もその話を知ってから
以前にも増して足繁く
通うようになりましたし、、、

「これは、いけるかも…」

などと参拝中に考える僕は、
やっぱり病気なのでしょうか。。

では、また。

昌子 幹

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