from 成澤将士
「やっぱりマーケティングの勉強もした方が良いんですか?」
こういう質問を駆け出しのライターさんから時々される。
僕の答えは、もちろんYES。
というか、セールスライティングとマーケティングを別で考える思考が理解できない。
分かりやすく言えば、セールスライティングはマーケティングを上手く回すための「部品」だ。
この「部品」がどういう機械に使われていて、どういった場所にハマるのか?
そして他の部品と上手く噛み合わせて機械が正常に動くようにするためには、全体の構造や役目をある程度知っておく必要があるのは言うまでもない。
そしてこの「部品」という考え方をした場合、一種類の部品しか作れない工場と、あらゆる部品を作れる工場では、どっちがクライアントの要望に応えることができるか、どちらが高単価で売れるか、そして長く生き残れるか、それは考えなくても分かるだろう。
たまに、LPを作るのがセールライターの仕事だと勘違いしている人がいるけど、LPというのはあくまでも「部品の形の一つ」でしかない。
ネットやスマホの普及もあり、出力の形はどんどん変わってきている。
重要なのは、セールスレターを作るために学び培った「知識」であり、その知識を使って「どうクライアントの要望を叶えるか?」がセールスライターの仕事。
「知識」をどれだけ自在に「最適な部品」に作り変えられるか?がセールスライターの収入の差になる。
だから僕らはどれだけキャリアを積もうとも、学びインプットをし続ける必要がある。
ちなみに、セールスライターの仕事はどんなものがあるのか?というと、これはうちの会社の一例だけど、、、
・FAXDM
・DM
・LP
・ステップメール
・メルマガ
・ニュースレター
・チラシ
・集客パンフレット
・コンテンツ記事
・プレスリリース
・広告作成、運用
・レポート、小冊子作成
・プロモーションの企画、構成、ディレクション
・動画のシナリオ作成、撮影、編集
・WEB含むデザイン
・セールスレターの添削
・求人関連
・セミナー、コーチング
・セミナー構成、資料作成
・セールスプロセス構築
・コンサルティング
他にもある気がするけど、パッと思いつくだけでもこのくらいは携わっている。
とはいえ、もちろん最初からこれらができたわけではない。
どちらかというと、必要に迫られてインプットを繰り返した結果、これだけできるようになったというのが正解。
でもその根底には、クライアントの要望を叶えたいという気持ちと、ある種普遍的なマーケティングの知識があったからこそ、これだけ色々なことができるようになったんだと思う。
こんなに色々やらなきゃいけないの?と思ったかもしれないけど、もちろんこれらを全てやらなければいけないわけじゃない。
その人の状況に合わせて、できるものを選んでいけば良いと思う。
でも、「できない」のと「やらない」のでは意味が全く違う。
僕らが学んでいるものの本質は、人間の行動心理に基づいた理論であり、僕らの仕事はそれを適切な形で出力すること。
だから「これはセールスライターの仕事」、「これはセールスライターの仕事じゃない」という明確な線引きはないはずだし、セールスライティングとマーケティングを別で考えるなんてことはない。
もしあなたがメーカーの下請け工場のように、決まった部品を作るだけで安くても安定した収入を得たいなら、もしかしたらマーケティングを学ばなくても良いかもしれない。
でもその場合、メーカーに切られたら生きる術を失ってしまうかもしれないし、仮に新たなメーカーを見つけても、同じようにまた切られるリスクを抱えたままになる。
だったら、メーカーの仕事も受注しつつ、商品開発やオーダーメイドの受注もできる方が、長く生き残れるし、高収入になると思わない?
あなたはどう思う?