コピーでこんな間違いをしていませんか?

From:昌子 幹

「どっちも自分が正しいと思ってるよ。
戦争なんてそんなもんだよ」

これは漫画「ドラえもん」で
タイムマシンで昔に戻って
先祖の代わりに戦で
手柄を立てようとしたのび太が

「正しい方の軍の味方をしなきゃ」と
ドラえもんにどちらが正しいかを
聞いた時のセリフ。

初めてこの言葉を聞いた時
戦争の本質をついているなと思う一方で
人間心理の本質でもあるなと思いました。

というのも、
人間の根源的な欲求の一つに
「常に正しくありたい」
というものがあります。

裏を返すと
「間違ったことをしたくない」
とも言えるわけですが、
この心理を活用したのが
間違い系のコピーです。

相手の間違いを指摘することで
注意を引きやすくなるんですね。

「英語でこんな間違いをしていませんか?」
というヘッドラインで始まる
古典のセールスレターが有名ですが、

このヘッドラインは今でも有効ですし、
多少変形させたりしますが
僕もしょっちゅう使ってます。

まあ、それだけパワフルなんですね。

ただ、このアプローチには
一つ注意点があって、それが
「間違いを指摘したままで終わらせない」
ということです。

というのも、
自分の間違いを指摘されて
嬉しい人なんて基本いません。

恥ずかしく感じたりだとか
下手をすると
怒り出す人もいるかもしれません。

そこで重要なのが
「でも、それはあなたが
悪いわけではないですよ」
というフォローをしてあげること。

そして、言い方は悪いですが
そうなるに至った外的な原因を
共通の敵に仕立て上げたりするわけです。

自分と読み手にとっての
共通の敵を作ることで
売り手VS買い手という
本来であれば敵対する関係が
「私たち」という同盟関係になるので
セールスもしやすくなるんですね。

というわけで、
間違い系のアプローチをする時は
「あなたのせいではない」
「本当の原因は別にある」
ということをセットで伝えると
とても効果的なので
一度試してみると良いかもしれません。

ただし、これをやり過ぎると
依存的なお客さんが集まってきやすくなるので
取り扱いにはくれぐれも注意してくださいね。

それでは、また。

昌子 幹

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