リサーチってどこまでやれば良いの?

from 成澤将士

ライティングの勉強をしている人によく聞かれる質問の一つに「リサーチはどこまでやればいいか?」というものがある。

実際リサーチは、調べようと思えばいくらでも調べられるし終わりがないよね。

だからどこまでやれば良いのか分からなくなる気持ちはよく分かる。

 

人によっては、「締め切りから逆算してリサーチに割ける時間を決めてリサーチするべき」と答える人もいる。

ある意味それも正解なんだけど、僕はリサーチの本質というか、どこまでやるかの目安は、大きく分けて2つあるんじゃないかと考えている。

 

1つめは「自分が理解や納得できたかどうか?」

僕らの仕事は「紙に印刷された営業マン」とも言われるワケで、営業マンが商品のセールスをするために必要な知識程度は持ってなきゃいけない。

営業マンなんだから、商品や業界やライバルやお客さんのことを知っているのは当たり前のことだよね。

だから、自分がそれらを理解して納得できるレベルまで調べるのが、まず大前提。

そしてその知識を「相手に伝わるように変換する」のが腕の見せ所ってワケ。

 

もう1つの目安は「何を書くかのアイデアや企画が浮かぶまで」

ぶっちゃけ、リサーチで一番大きいウエイトがここ。

「何を、どう言うか?」のアイデアや企画は、ライティングスキル以上に重要かもしれない。

どれだけ文章力があっても企画やアイデアがヘボいと、話がつまんなかったり難解になったりで全部台無しだもん。

 

例えば、競合と同じアイデアで同じようなことを言っていたら、お客さんはどっちを選んでいいか分からなくなる。

そうなったら、お客さんは安さやネームバリューで選ぶしかなくなる。

売ろうとした商品が、マイナーでかつ競合よりも高い商品だったら、どれだけ良い商品でももう売れない。

 

だからそうならないために、「どんな切り口なら、どんなストーリーなら、読み手の興味を引けるか?」という視点で、競合やお客さんや売る商品をリサーチしていきながら、アイデアや構成を決めるためのヒントを探していくのが重要なんだよね。

 

これは僕の場合だけど、ある程度リサーチを進めていくと、「こういうアイデアが良いんじゃないか?」とか、「こういった切り口だと面白いんじゃないか?」というアイデアが生まれてくる。

そしたら、それが合っているかどうかを確認するために、その方向のリサーチを深堀りしていく。

 

んで、それに合わせて構成を考えていくと、リサーチが足りていない部分が出てくるので、次はそこの部分を追加リサーチをして、材料が揃ったと思えたら書き進めていく感じ。

それでも書いている時に気になる箇所があれば、さらに追加リサーチをして納得できたらまた書いていく。

 

こんな形で進めることが多いかな。

 

基本的になかなか筆が進まないときやアイディアが浮かばない時は、リサーチが足りていない証拠。

なのでこのアイデアや切り口が生まれるまではリサーチをするべき。

そういったものが生まれないのであれば、リサーチの広さや深さが足りていない、もしくはそういった視点が欠けている可能性が高いと思う。

 

たまにリサーチの本質を理解しないで「リサーチシートを埋めるためのリサーチをしている」人がいるけど、そんな感じのリサーチじゃ、いざ書こうとパソコンを開いても手が動かなくて何にも進まなかったり、書いていてもなんか苦しくて納得のいく出来じゃなくなるよね。

 

まとめると、書く前のリサーチには

・自分が理解するため

・アイデアを生むため

・アイデアが使えるか情報を精査するため

・構成に合わせて不足分を補うため

この4つの段階があるってこと。

 

これを頭に入れておくと、どこまでリサーチするかの線引きがしやすくなるし、わりと効率が良いリサーチができるんじゃないかな。

 

 

ということで、今日はここまで。

今週もお互い頑張りましょう!

 

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