数値化できないスキルこそ、しっかり磨く

From:吉田知也

書くスキルやしゃべるスキルが
他の人よりどれぐらい
優れているかというのは、
自分で主観的に
判断しにくいです。

ぼくが、ずっとそうでした。
自分の文章がうまいだなんて
まったく思っていませんでした。
というか、正直今も
あまり思っていないのですが……

ぼくの場合は、
周囲からの評価や感想を
たくさんいただけたことで
「悪くはないのかな」と
やっと思えるように
なってきた感じです。

 

この
「自分で主観的に
 判断しにくい」のが
なぜかというのは
意外とシンプルな理由で、

こうした行為には
明確に数値化された
スコアのようなものが
ないからです。
 

「今の文章は◯点」とか
「今の喋りはレベルxx」
みたいなものが
もし仮にあれば
判断しやすいですよね。
でも、そんな便利なものは
ありません。
(あったらイヤです・笑)
これらは数値化が
難しいジャンルです。

 

いっぽう、たとえば、
機械や乗り物を上手に操作するとか、
何かの知識を試すだとか、
技術的・知識的なことの多くは、
スコアやタイムなどのような
数値化された評価が出てきます。

これらは、自分の相対的な力が
とてもわかりやすいです。
学校の勉強なんて最たるものですね。

 

突然ここで話は
仕事論になるのですが、
職人気質の人って、いますよね。

ひとつの技術を極めている
タイプの人たちです。
日本人は特に多いと言われています。

たとえば……
農業をやっている友人が
何人かいますが、
みんな「職人気質」です。

農業において
数値化しやすいものと言えば
野菜の質や、収量などです。
これは結果が誰の目にでも
分かりやすいです。
彼らはこの数値を高めるために
日々努力していますし
かっこいいと思います。
 

ただ、職人気質の人が多い背景には、
この「数値化できる」という部分が
深く関わっているのではないかと
思うようになりました。

結果がでれば
周囲から褒められますし、
自分でも気持ちよくなれます。
スポーツやゲーム、テストなどで
ハイスコアを出すのと同じです。
これが気持ちいいから、
続ける動機になってしまいます。
それで収益を得て
ご飯が食べられるのなら、
なおさらがんばります。

これ自体は別に
悪いことではありません。
ですが、これが行き過ぎてしまうと
「数値化できないスキルなんて
 身につけても仕方ないのではないか」
という考え方に陥ってしまいます。

 

冒頭に書いたように
数値化するのが難しいスキルは
たくさんあります。
たとえば、書く力や伝える力、
コミュニケーションの能力、
問題を整理して解決する力などは
数値化するのは難しいです。

この数値化のトラップにはまってしまうと、
ちょっと前のぼくのように、
いつまでも自信を持てません(笑)

 

ただ、こうした数値的に
判断できないスキルにこそ、
より大きなものを動かす力があると、
今は思えるようになりました。
上記で挙げたスキルというのは
パッと見どれも、経営や
マーケティングなどにおいて
とても大事なスキルです。

 

おそらく、こうした
数値化できない能力こそ
ビジネスにおける根源的で
普遍のスキルだと思うので、
数値的評価なんて気にせずに
自分の必要と思うスキルを
しっかり伸ばすべきと思います。

きっと、それがやがて
誰にも負けない武器になります。

 

まぁ、これって主に
数年前の自分に対して
言いたいことなんですけどね(笑)
ふと過去の自分を振り返って
こんなことを考えたのでした。

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