from 成澤将士
最近仕事やオンラインスクールの課題提出物とかで立て続けに他の人が書いたオウンドメディア用の記事やセールスレターのチェックや添削をしてるんだけど、多くの人が間違えているなあと感じるものがある。
それは「引用」の仕方。
そもそも引用は、自らの著作物に他の著作物の一部を取り込んだことを明示するもので、これは著作権法で認められた立派な手法で違法ではない。
ちなみに引用したのに引用元を明示せずにいると、盗作になるので注意しよう。
よく引用に使われがちなのが、何かしらの数字やデータなど、「情報の根拠となるもの」で、それ自体はなんら間違っていない。
んじゃ、どう引用を間違えているか?というと、引用する情報の「情報源」の選び方。
例えば、「ケガをしたときに唾をつけると早く治る」という話をするとして、その情報の引用元が「ヤフー知恵袋」だったらどうだろう?
ホントに?それ怪しくない?言ってるの誰やねん?って思うよね。
じゃあ引用元が「学会で発表された○○大学の△△教授の論文」だったらどうだろう?
間違いなくヤフー知恵袋とは違う印象だよね。
ちなみにこの例は思い付きで言ってるだけで、実際にどうかは知らないのであしからず^^;
引用は、自分が主張する(書いている)ものの理論展開の正しさを証明するために、客観的事実の根拠として行うもの。
だから引用元の情報には、
・信頼性のあるもの
・公平性のあるもの
この2点の両方、もしくは最低でも1点が必要となってくる。
だからオススメは、国や公的機関、団体、資格保有者、あとは大企業などが示しているものを引用元にすること。
逆説的に言うと、それ以外は引用元としては弱いし、その情報の整合性も分からないから、なるべくなら使わない方が望ましい。
なので例えば「誰が書いたか分からない記事やブログ、まとめ記事」とかを引用元にするのは大間違い。
そしてこれを引用元として使っちゃう人が意外と多いんだよね。
僕らは「情報を提供する側」だから、情報を発信する以上その責任がある。
間違った情報を信じて何かしらの被害に遭う人もいるわけで、もしかしたらそれが命に係わる危険なことになる場合もあるかもしれない。
そんなふうに知らないうちに自分が加害者になってる可能性があると考えると、すごく怖くない?
引用は自分の書いたものの信頼性を上げるのにとても有効な手段だけど、だからこそソース(情報源)には気をつけよう。
今はものすごく情報が溢れてて、ちょっと調べればいろんな情報が出てくるよね。
その中で、どれを使うべきか?という情報の精査や取捨選択をするためのリサーチは、僕らにとってとても重要な仕事。
自分が書いたものでクライアントに貢献したいとか、自分の理論展開を証明したいって気持ちは分かるけど、それと同時に、見込み客側の利益になるものを提供することも重要な事。
僕らは自分の書いたもので「売り手と買い手を繋げる架け橋」になるわけだから、橋である以上、売り手にも買い手にも、どちらに対してもフェアじゃないといけないと思うんだよね。