from: 藤村紀和
今このメルマガを読んで下さっているという事は、
「セールスライターになりたい!」
あなたにもそうなった動機があると思います。
自分の場合ですが、書くこと自体苦じゃないので
簡単に仕事になりそうだ…。
こう思っていたんです。
しかし実情はそんなこと決してありません。
(というか、世の中の仕事は全部そうですよね)
寧ろ書くことの難しさを知り難儀もします。
書くのは簡単だが、伝わるように書くことは難しいです。
だからこそ専門職として突き詰めていけば、
医師や弁護士などの士業と比べれば遥かに優しく、
やりようで同じかそれ以上の報酬が得られる職種ではあると思うんですね。
要するに…
どんな仕事でも、舞台上では華やかでも
裏側は凄まじい努力ともがき苦しみがある…
ということです。
自分はプロレスが昔から好きでよく観戦しました。
まさにこの世界も、もがき苦しみのなかで輝く世界です。
プロレスに興味無い方、
今日はマニアな話になるので先に謝ります(_)
(でも最後はつなげます。)
今Netflixで話題になっている『極悪女王』。
これは女子プロレスラー・ダンプ松本さんの物語です。
ここではどんな覚悟でヒールを貫いたのか、
またライバルであるクラッシュ・ギャルズ二人との
物語も大変濃く描かれました。
(凄いですよ、ぜひ観てください)
6月13日を迎えればリングで死を迎えた故三沢光晴さんの話題になります。
首に爆弾を抱え、常に遺書を持ってリングに上がっていたそうです。
団体を経営しレスラーを食わすため、
ネームバリューのある自分はリングに立たねばならない。
金策のためスポンサー回りも夜のお付き合いもいかなければならない。
若いころから運動神経抜群で器械体操部だった三沢さん。
エルボーを武器に、ジャンボ鶴田・スタンハンセン・ベイダーといった大型選手とシノギを削ってきました。
このエルボーの威力は、なんと1t近くの重さ!!
しかしその代償も大きいのでした。
右肘関節の骨が一部砕けて変形し、完全に伸ばすことも曲げることも出来なくなっていたそうです。
激しい痛みを抑えるため常にアイシングしていたため、皮膚は霜焼けが常態化して変色していたと。
華やかな舞台に上がるためには、こうした代償を常に抱えていたんです。
そしてその華やかな舞台裏には、決して人に見せない泥臭さがあるんですよね。
故橋本真也さんも、豪快で破壊力満点な袈裟斬りチョップで相手に立ち向かっていきました。
しかし打ち過ぎで右肩に負荷がかかりすぎ、よく脱臼をしていました。その肩の手術後、欠場中にお亡くなりに…
武藤敬司選手はムーンサルトプレスのやりすぎ(着地の時に膝がリングにあたり凄まじい衝撃を受け続けるんです)で、今両膝は人工関節です。
無事に引退を迎えられたのは本当に良かった。
天龍源一郎さん。
現役時代は、相手のおでこを足の甲で蹴り上げるキックをよくやりましたが、これも蹴り過ぎで足首がグラグラになっているそうです。
それに70歳過ぎて大病して、死の淵から2回生還しています。
猪木さんも糖尿病を抱え、毎日氷風呂に入って病を沈めながら常に『レスラー』であり続けました。
みんなレスラーであることを誇りに、ファンを魅了し続けてくれました。
セールスライターもここまで壮絶ではありませんが、
同じようなものですよね。
依頼もリピートも多いセールスライターは皆、多かれ少なかれこうした世界を知っています。
そして今も学び続けています。
現実を知り、進み方や踏ん張りが利かなかったり孤独になってリタイアする…のも事実です。
上手くいっている先輩ライターも、見せないだけで裏側ではたゆまぬ尽力があるわけです。
だったら…そうした酸いも甘いも知っている人と一緒にやるのは一つの手なんじゃないか、そう感じたものでした。
自分も自分で選んでやっていることへの誇りを忘れず、足掻いてみたいと思った次第です。